日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > Goodayクイズ  > 登山で筋肉の老化予防に役立つのは、上り? 下り?  > 2ページ
印刷

Goodayクイズ

登山で筋肉の老化予防に役立つのは、上り? 下り?

クイズで学ぶ「山登りと筋肉」

 日経Gooday編集部

 正解は、(2)下りの動きです。

山登りでは上りと下りで使われる筋肉が異なる

どんな人でもゆっくり上れば頂上にはたどり着く。むしろ筋肉へのダメージが大きいのは「下り」だという。(C)PaylessImages-123RF

 山登りは、ウォーキングやランニングと同じ有酸素運動の一種ですが、「横移動」よりも「縦移動」がメインなので、ゆっくり登ったとしても、大量のエネルギーを消費します。

 プロスキーヤーで、父・三浦雄一郎さんとエベレスト親子同時登頂を果たした経験もある三浦豪太さんによると、登山では、約100mの標高差を登っただけで、横に約3km移動したのと同じぐらいの運動量に匹敵するのだそうです。さらに、どんな人でも2~3時間は持続して運動することになるため、運動量、行動時間を考えると、山登りは「最もエネルギー量の消費が激しい有酸素運動」と捉えることができる、と三浦さんは話します。

 ただし、山登りの場合、上りと下りでは使われる筋肉が異なります。筋肉には、短距離走やスキーなど、瞬発力を必要とする運動に使われる「速筋繊維」と、ウォーキングやランニングなど、ゆっくりした持続的な運動に使われる「遅筋繊維」の2種類がありますが、山登りでは、上りで遅筋繊維、下りは速筋繊維がメインに使われます。

 山を下る時は、加速がついて転倒してしまうことを避けるため、瞬時にブレーキをかける動きが必要になります。「ブレーキをかけたとき、人間の脚は、自分の体重を受けとめながら、力を入れて筋肉を伸ばします。この運動はエキセントリック運動(伸張性収縮運動)と呼ばれ、普段の生活では行わない不自然な動きで、筋肉の内部を傷つけながら伸ばす状態になります。このとき使われるのが、太ももの大腿四頭筋などの速筋繊維です」(三浦さん)。

 遅筋繊維は歳をとっても衰えにくい一方で、速筋繊維は加齢によって衰えやすいという特徴があります。「ですから、ある程度筋肉を鍛えないと、うまく下れません。登山でのケガのほとんどが下りで転ぶことによって起こるのはこのせいです。逆に言えば、登山をすれば、この遅筋繊維と速筋繊維がバランスよく鍛えられるので、加齢による転倒を防ぐことができるんです」と三浦さんは話します。

 「山登り」では、速筋が鍛えられる下りの運動が特に、筋肉の老化予防に役立つというわけですね。年齢による体の衰えを感じている中高年の方は、気分転換を兼ねて山登り(山下り)を活用してみてはいかがでしょうか?

この記事は、教えて豪太さん! 山登りをすれば健康になれるの?(高島三幸=フリーライター)を基に作成しました。
関連記事

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 青魚のDHAやEPAで、血管を若返らせて、メタボも抑制!

    サバ、イワシなどの「青魚」の健康効果が注目されている。青魚にたっぷり含まれるDHAやEPAは、血管を若返らせ、メタボを抑制したり、認知症のリスクを下げる効果も期待できる。手軽に食べられる「サバ缶」や「イワシ缶」も人気で、カルシウムもしっかりとれるため、骨粗鬆症の予防にもなる。

  • 老化を左右する血管! 若返りのポイントは?

    体の中に縦横無尽に張り巡らされた「血管」をよい状態に保つことは、健康を維持するため、そして老化を防ぐために極めて重要だ。では、強い血管をキープし、老化した血管を若返らせるには、何をすればいいのだろうか。本特集では、2万例を超える心臓・血管手術を手がけてきたスペシャリストに、血管の若さを維持する秘訣と、血管を強くする運動法・食事法を聞いていく。

  • つらい「肩こり」は動的ストレッチで解消!

    肩こりの原因の大半は、生活習慣。すなわち、不自然な姿勢で過ごすことや、たとえ良い姿勢であっても長時間続けてしまうことが、首や背中の筋肉を緊張させ、筋疲労を引き起こす。この記事では、肩こりに関する記事の中から重要ポイントをピックアップして、肩こりの解消方法をコンパクトに紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.