日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > Goodayクイズ  > お酒で薬を飲んでいい?  > 2ページ目
印刷

Goodayクイズ

お酒で薬を飲んでいい?

クイズで学ぶ「薬の飲み方」

 日経Gooday編集部

正解は、(2)お酒で飲むのはNG です。

「薬は水で飲む」のが基本。ですが、ついお酒で薬を飲んでしまうことも…(c)nathaphat chanphirom -123rf

 薬は水で飲むのが基本です。これは多くの方がご存じでしょう。しかし分かっていても、自宅の晩酌や飲み会のとき、ついつい「風邪薬をビールで…」という経験がある人は少なくないと思います。

 ついやってしまいがちな「お酒で薬」ですが、一般社団法人千葉県薬剤師会 薬事情報センターの飯嶋久志さんは、「薬をアルコールで飲んではいけません。『水で服用』が大原則です」と話します。

薬が効きすぎてしまうことが!

 そもそも、なぜアルコールと薬を一緒に飲んではいけないのでしょうか。

 飯嶋さんは、「アルコールは多くの薬の働きに影響を及ぼします。その影響は薬によっても異なりますが、典型的な影響として、薬の作用や副作用を増強してしまう危険性があります。アルコールも薬も肝臓で代謝されます。その際、使われるのがCYP2E1(チトクロームP450)などの代謝酵素です。通常の人が薬とアルコールを併用した場合、この酵素を双方で奪い合う形になるのです」と説明します。

 この影響によって、アルコールによって薬が効きすぎてしまうこと、逆に効きにくくなるといったことが起こるのだと飯嶋さんは話します。

 「あくまで例えですが、代謝酵素によって、通常は50%代謝される薬があったとします。これがアルコールによって、代謝酵素を半分奪われてしまう形になると25%しか代謝されなくなります。すると薬の成分の75%が血中に入ってしまうことになります。当初、半分が代謝されるという前提で処方された薬の量なのに、実際には、より多くの量を飲んだのと同じことになってしまうわけです。これによって薬理効果が増える、つまり効きすぎてしまうのです。反対に日常的にアルコールを常飲している方は、普段から酵素活性が高いため、薬を代謝し過ぎてしまい、効きにくくなるといった弊害も出てきます」(飯嶋さん)

 飯嶋さんは、命にかかわる可能性もあると警告します。「薬理効果を促進させる薬の一例として、血栓症の治療に用いるワルファリンが挙げられます。通常の人がアルコールと併用すると効きすぎてしまい、出血する恐れがあります。脳など出血する場所によっては、命にかかわる重篤な症状を引き起こす可能性があるのです」(飯嶋さん)

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

  • 早期発見、早期治療で治す「大腸がん」 適切な検査の受け方は?

    日本人のがんの中で、いまや罹患率1位となっている「大腸がん」。年間5万人以上が亡くなり、死亡率も肺がんに次いで高い。だがこのがんは、早期発見すれば治りやすいという特徴も持つ。本記事では、大腸がんの特徴や、早期発見のための検査の受け方、かかるリスクを下げる日常生活の心得などをまとめていく。

  • 放置は厳禁! 「脂肪肝」解消のコツ

    人間ドック受診者の3割以上が肝機能障害を指摘されるが、肝臓は「沈黙の臓器」だけあって、数値がちょっと悪くなったくらいでは症状は現れない。「とりあえず今は大丈夫だから…」と放置している人も多いかもしれないが、甘く見てはいけない。肝機能障害の主たる原因である「脂肪肝」は、悪性のタイプでは肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が破壊され、やがて肝硬変や肝がんへと進んでいく。誰もが正しく知っておくべき「脂肪肝の新常識」をまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.