日経グッデイ

Goodayクイズ

「疲れてイライラするとき」の間違った対処法は?

クイズで学ぶ「メンタルヘルス」

 日経Gooday編集部

日経Gooday読者のみなさん、「カラダにいいこと、毎日プラス」していますか? Goodayクイズでは、今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式でおさらいします。出題範囲は日経Goodayに掲載した記事です。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。では早速、今週のGoodayクイズを始めましょう。

メンタルヘルスに関する問題

【問題】陸上自衛隊衛生学校メンタルヘルス教官である、メンタルレスキュー・シニアインストラクターの下園壮太さんは、疲労やストレスなどによってイライラしたときは、それを「感情のSOS信号」ととらえ対策をとった方がいいと言っています。疲労によるイライラの解消方法として間違っていると下園さんが考えるのは次のうちどれでしょう。

  • (1)コンサートや遊園地など、とにかくはしゃいでストレスを発散させる。
  • (2)イライラをぶつけたくなる相手がいる場合は、その人と距離をとる。
  • (3)「自分は疲れているんだ」と振り返り、仕事などをペースダウンする。

 正解は、
(1)コンサートや遊園地など、とにかくはしゃいでストレスを発散させる です。

イライラしているのは、誰かが悪いわけでも、自分に我慢が足りないからでもなく、疲れがピークになっているからなのかもしれない、と振り返ってみてください。(©Akaradet Chomyong-123RF)

 疲労やストレスなどによって消耗するとイライラするのは、人間に共通する本能的なプログラムです。弱っているときは敵に付け込まれやすいので、イライラすることで人は自分の命を守ろうとします。

 イライラはエネルギーを放出しようとする感情ですから、ため込むとつらい。そのため、常に「当たる」ターゲットを探します。自分の仕事を増やす原因となる職場の人やパートナー、あるいは怒りを向けても反撃しない子どもや高齢者などに向くことが多いのが特徴です。

 イライラしているときは、それは自分に我慢が足りないからでも、誰かが悪いわけでもなく、疲れがピークになっているからかもしれない、と振り返ってみてください。わけもなくイライラ感が続いているなら、「感情がSOS信号を出しているんだな」と気づきましょう。それがわかれば、本当の意味で「ペースダウンしよう」と思えるはずです。

 「忙しさや、心配ごとが続いて、少し精神的に参ってしまって、その疲労がイライラとなり、周囲との人間関係に不協和音を起こしている。そのストレスが疲労をさらに加速させている」。このような状況なのに、「がんばる自分」をやめられない人は、そんな自分自身にもイライラを募らせ、自己嫌悪を強めていきます。

 ですから、蓄積疲労によるイライラには、コンサートや遊園地で発散するといった“はしゃぎ系”は厳禁。たとえそのとき楽しくても、疲れが上乗せされ、翌日には確実にイライラが増してしまうからです

 もし、イライラ感情を向けやすい人がいるなら、なるべくその人とは距離を置きます。他の用事を作るなどして、イライラする相手とはできるだけ顔を合わせずにすむように、対処してみましょう。

 じわじわと蓄積してきた疲労ですから、すぐには回復できないかもしれません。しかし、疲れてしまったことを認めて自分をいたわることができれば、目の前の人にいつもより優しくなれるかもしれません。人間には、そういう単純なところもあるのです。

 さらに詳しい解説はこちら。

◆自分のこころのトリセツ
自分のこころのトリセツ「わけもなくイライラする」こんなときどうする?

関連記事