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Goodayクイズ

経済格差と健康って、ホントに関係あるの?

クイズで学ぶ「経済格差と健康」

 日経Gooday編集部

個人の努力だけでは限界がある

“社会的な”健康づくりのアプローチは、富める者にも貧しい者にも同様に働く。(c)PaylessImages -123rf

 そうはいっても、「健康づくりは個人の責任なのでは?」と考える人もいるでしょう。しかし、辻さんは、個人の努力だけでは限界があり、社会的なアプローチが必要だと話します。「社会構造と健康の連動が明らかである以上、社会的な視点からのアプローチが必要です」(辻さん)

 わかりやすい例は、タバコです。近年、日本人の喫煙率は大幅に減少しています。そこには個人に対する禁煙教育や禁煙療法の進歩なども関与していますが、より大きなインパクトをもたらしたのは、公共空間の禁煙化をはじめとする社会環境の変化でしょう。

 「職場やレストランなどを禁煙にする法整備が進むと、心疾患や脳血管障害の入院件数が減ることが、多くの研究から明らかになっています。社会環境を変えることで、個人の健康度も変わるのです」と辻さん。

 英国では、食パンなど加工食品に含まれる塩分量を減らしたところ、血圧値が下がり、脳卒中と虚血性心疾患の死亡率が下がりました。個人の努力で減塩するより、はるかに効果的といえます。

 「こうした社会的アプローチは、社会格差の是正につながります」(辻さん)。個人の意思や努力による健康づくりは、ほとんどの場合、低所得者ほど実践が難しいので、そこに頼ると格差が拡大します。一方、社会的なアプローチは、富める者にも貧しい者にも同様に働くので、格差の連鎖を断ち切る作用が望めるのです。

この記事は、「知ってるつもり? 健康寿命のウソ・ホント」(執筆:北村昌陽=科学・医療ジャーナリスト)を基に作成しました。
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