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この夏、男と女の「体臭」「口臭」を徹底ケア!

意外に気づかない… 自分はワキガなの!?

3つのチェック法で体質を判定

 伊藤和弘=ライター

ワキガは注射や手術で抑えられる

 ワキガはあくまで体質。生死にかかわるような病気でもない。とはいえ、体臭の弱い日本人のなかでワキガを有することは、本人にとっては無視できない悩みとなりがち。医学的に見て大したことがなくても、やはり気にする人も少なくないだろう。そういう場合は治療すればいい。

 もっとも手っ取り早い対策は「ボトックス注射」だ。汗の分泌を増加させる神経伝達物質のアセチルコリンを抑制する、ボトックスという成分を腋の下に注射することで、半年から1年ほど発汗を抑えられる。

 完治させたければ、手術という方法もある。ワキガのにおいはアポクリン腺が多いところから放たれるため、そのアポクリン腺を取り除いてしまうわけだ。手術といっても20分程度しかかからないし、入院の必要もない。注射も手術も、医師の判断によって保険を適用できる。

 「ワキガは原因がはっきりしているし、いざとなれば手術で完治する。必要以上に思い悩む必要はない」(五味院長)。

においのタイプで制汗剤を使い分ける

 ワキガのにおいを抑えるには、手っ取り早く制汗剤を使う手もある。制汗剤はにおいのタイプに合わせて商品を選ぶ必要があるが、特にワキガの人は塩化ベンザルコニウムなど強い殺菌成分の入ったものを使うのがお薦めだ。アポクリン腺から出る分泌物がエサになり、雑菌が繁殖しやすいためだ。「ワキガの人は持続性のあるスティックタイプやクリーム、においの弱い人はベタつかないスプレータイプがお薦め。ワキガが強い人は、腋の中心部にだけクリームやスティックを使い、周りにスプレーを併用してもいい」と五味院長はアドバイスする。

 一方で、ワキガのにおいが弱い人、または一般的に汗臭さを抑えたい人が制汗剤を選ぶ場合は、銀やパラベンなど殺菌力の弱いものを選ぼう。においを徹底的に抑えようとして殺菌力の強い制汗剤を使うと、ほかの雑菌に対するバリアーになっている表皮ブドウ球菌(皮膚の常在菌)まで殺してしまう。その結果、カビやほかの雑菌が繁殖し、かえって悪臭を発することもあるという。

 最後に、制汗剤を使ううえでの注意点をお伝えしておこう。「使い方を間違えている人が少なくないが、制汗剤を使ってもいい部位は全身で2カ所しかない」(五味院長)。1つは腋の下、もう1つは足。どちらも汗が蒸発しにくく、雑菌が繁殖しやすい場所だ。「真夏に胸や背中に強い制汗剤を塗ると、必要以上に発汗が抑えられてしまう。熱中症を起こすリスクもあるので非常に危険」と五味院長は注意する。

 胸や背中といった部位の汗が気になる人は、「ミョウバン水」を使うといい。ドラッグストアなどで粉末のミョウバンを買い、50gを2Lの水に溶かす。それを気になる部分にスプレーするのだ。「ミョウバンは制汗作用がマイルドで安全性が高い。また、アンモニアを中和するので「疲労臭」を消すには特に効果がある」(五味院長)。

 前回(「肥満やストレスも体臭を強める原因だった!」)と今回は、様々な体臭が発生するメカニズムとその対策についてまとめた。次回は、においのなかで最も嫌われる口臭の対策についてお伝えする。

(イラスト:三弓 素青)
五味常明(ごみ つねあき)さん
五味クリニック 院長
五味常明(ごみ つねあき)さん 1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学病院形成外科、多摩病院精神科などの勤務を経て、84年から現職。流通経済大学客員教授。ケアマネージャー(介護支援専門員)として、デイケア事業や高齢者の臭いのケアにも取り組む。『気になる口臭・体臭・加齢臭』(旬報社)、『なぜ一流の男は匂いまでマネジメントするのか?』(かんき出版)など著書多数。

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