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一から学ぶ、認知症

おしゃべりも大事? 脳を活性化する注目の学習療法

 伊藤左知子=医療ジャーナリスト

1日30分、1対2で行うプログラム

 では、実際にくもん学習療法はどのように行われるのか。

 くもん学習療法には、認知症になった人の症状の改善を主な目的として高齢者介護施設で導入実践されている「くもん学習療法」と、認知症の予防を主目的として自治体等の介護予防事業として実践されている「脳の健康教室」がある。

 どちらも基本的な流れは同じ。1日30分、1人の支援者が、2人の学習者を担当する。症状の重い人や、都合で1人になってしまう場合もあるが、基本は1対2。これは、プログラムを作成する過程で、1対1よりも1対2の方が、効果が高いと分かったためだという。

 まず、独自のテキストを使って、「読み書き」と「計算」を学習する。脳のトレーニングが目的なので、一人ひとりがラクに学習できる教材が使われる。これは、あらかじめ脳機能検査を行って、その人のレベルにあった教材を決定しているのだという。

 テキストによるトレーニングが終わったら、「すうじ盤」とよばれる作業をする。これは、数字が順番に書かれたシートの上に、同じ数字が書かれた磁石入りのチップを置いていく簡単なゲームである。これも、読み書き・計算と同じように、脳が活性化することが分かっているという。

学習療法の様子。「読み書き」と「計算」はその場で支援者が答え合わせをする(デイサービスアタマの体操教室ふくろう舎)
学習療法の様子。「読み書き」と「計算」はその場で支援者が答え合わせをする(デイサービスアタマの体操教室ふくろう舎)
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 3つの作業が終わったら、支援者や学習者同士でのコミュニケーションタイム。ここまでで約30分のプログラムである。認知機能の維持・改善を目的とする「くもん学習療法」では、これを週5日行うことを基本としているが、デイサービスなどで受けられる日数が限られる場合、週3回以上行い、あとは家庭での学習(宿題)で補ってもらうという。

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