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私の「カラダ資本論」

美食を我慢せずとも体重を維持できるワケ【元トリンプ社長・吉越氏】

第4回 フランス流食事の取り方

 吉越浩一郎=吉越事務所代表

 夜寝る前に食べ過ぎてしまうと、睡眠中に胃腸が悲鳴を上げてしまいますが、昼間なら胃腸がよく動くのではないでしょうか。だから、昼はしっかり食べて、夜はなるべく早い時間に軽い食事をする。少なくとも私の周りでは、そんな胃腸にやさしいライフスタイルを自然と実践しているフランス人がとても多く、私もそれにならっているわけです。

南仏の料理はカラダにいい!?

「東京の自宅のリビングの一角。ここだけ見ると、ちょっと南仏っぽいですね、とカメラマンさんが…(笑)」

 また、「フランス料理は重くて、胃にもたれる」というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、最近はだいぶ変わってきています。確かに以前はそうした料理が主流でした。でも今は向こうも健康志向が強まり、ヘビーな料理を食べる人が少なくなっています。同じフランスでも、南仏のほうは味付けやソースが軽くて、ずっとヘルシー。イタリアンに近い感じでしょうか。私が口にするのも、南仏の料理が中心です。

 オリーブオイルを積極的に使い、野菜・果物やナッツ類を豊富にとる地中海式の食事は、メタボリックシンドロームの予防やダイエットに効果が高いといわれています。私は、この種の知識にそれほど詳しいわけではありませんが、南仏で時間を過ごすうちに自然と、体にいい食生活を送れているのかもしれません。

 せっかくの人生ですから、おいしいものはどんどん食べるべきだというのが私の考えです。食べ方と調理法を工夫すれば、多少食べすぎても大丈夫。むしろ、食べたいのに無理に我慢するほうが体に悪いと思いませんか。


(まとめ:荻島央江=フリーライター/インタビュー写真:鈴木愛子)

取材を終えて

 吉越さんにはこれまで何度となく取材させていただいてきた。「残業ゼロ」に関してはもう何回聞いたか分からない。今回、健康をテーマにお話をうかがったが、まさかそれが残業しないこととつながるとは思ってもみなかった。吉越さんの話を聞いていると、反論の余地はなく、いつも耳が痛い思いがする。

 しかし、そんな吉越さんもかつては日本人的な長時間労働をしていたというから少しだけ安心する。吉越さんの働き方を変えたのはフランス人の奥様の影響が大きい。やはり無理にでも環境をつくることが一番の早道なのだと感じた。(荻)

■吉越氏のカラダ資本論
第1回 リーダーの責務は「まず、よく寝ること」
第2回 「残業ゼロ」は健康にいい
第3回 ゴルフコースでカートには絶対乗らない

吉越浩一郎(よしこし こういちろう)さん
吉越事務所代表
吉越浩一郎(よしこし こういちろう)さん 1947年千葉県生まれ。独ハイデルベルク大学留学後、72年上智大学外国語学部卒業。メリタジャパンなどを経て、83年トリンプ・インターナショナル(香港)に入社。86年からトリンプ・インターナショナル・ジャパンに転じ、92年から2006年まで社長を務める。この間、19期連続増収増益を達成。

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