『社長のきもち』というブログで運動と健康を推奨【西武HD後藤社長】
第3回 グループ全体の催しで、各社の交流を深める
後藤高志=西武ホールディングス
様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月は『でかける人を、ほほえむ人へ。』をスローガンに、西武鉄道やプリンスホテルなど、グループ81社を統括する西武ホールディングスの後藤高志社長にお話を伺っている。最終回は、西武グループとしての経営と健康の関わりについて聞いた。

喫煙は百害あって一利なし
私は2005年から、『社長のきもち』という、いわゆるブログを書いています。その中で社員の健康管理や運動を推奨することを何度も語っています。特に、喫煙者には節煙、その先の禁煙キャンペーンなどを呼びかけているんです。
2018年度のデータですが、グループ全体の喫煙率は約30%で、年々減少傾向なんですが、まだまだ喫煙者がいるんですよ。一人でも多く禁煙者を増やし、喫煙者を減らしたいと思っています。ですから、折に触れて、ブログでもタバコの害について、トップのメッセージとして書いたり、発信したりしているんですね。
僕自身は、大学の1カ月間くらいは興味本位で吸ったことはあるんですが、すぐにやめました。当時はラグビー部に入ったものの、体が小さくて体力が付いていなかったものですから、「こんなものを吸っていたら、とても続けられない」と思ったからです。
まあ、当時は、時代として大人になったら吸うのが当たり前、証のような風潮がありましたが、もともとタバコが好きだったわけではありませんから。それに、先ほども少し言いましたが、ラグビー部時代は右のウイングというポジション、今回の日本代表で言えば、松島幸太朗選手のポジションです。あれほど足が速いわけではありませんでしたが、走らなければいけないから、タバコなんか吸っている場合ではないんですよ(笑)。
銀行時代、管理職になったときから、部下にはタバコを吸う人が多かったんですが、彼らにも「やめなさい」と、昔から口うるさかったんですよ。喫煙は、どんな研究結果を見ても、本当に百害あって一利なしなんですから。
社員本人だけでなく、家族にも人間ドックを推奨
会社の福利厚生としては、西武グループ全体で年に2回の健康診断を実施し、必ず受診するように奨励しています。また、社員だけでなく、ご家族や奥様までも会社から補助を出して人間ドックの受診も奨励しています。働いている本人もそうですが、ご家族が健康を害されても、仕事に影響が出ます。社員はもちろん、関わられるご家族まで健康であることが、グループ全体の経営が活性化して、成長して行くことにつながるのです。
