自宅や通勤途中の運動、週末のスポーツで体力づくり【西武HD 後藤社長】
第2回 週末のゴルフとスキー
後藤高志=西武ホールディングス
様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月は『でかける人を、ほほえむ人へ。』をスローガンに、西武鉄道やプリンスホテルなど、グループ81社を統括する西武ホールディングスの後藤高志社長にお話を伺っている。グループ全体の統括役として、忙しい毎日を過ごされているが、その合間にも体を動かすことは忘れずに実行していると言う。今回は後藤社長自身の運動への取り組みについて。

大学時代は4年間、ラグビー部に所属していました。ポジションはウイング、ゼッケン14番です。ですから、今でも体を動かすことや鍛えることは好きで、合間を見つけては運動するようにしています。
日常の運動は、自宅でのストレッチと出社前のウォーキング
前回、朝起きるのは5時で、その後会社の資料を読んだりしていると言いましたが、実はもう一つやっていることがあります。息を強く、そして長く吐く呼吸を繰り返すのを実践しています。これは友人からその呼吸法の本をもらったのがきっかけで始めたのですが、だいたい30回ほどやります。しっかりやると、それだけで体が温まってきますよ。それが終わったら腹筋運動とストレッチ、時間的には10~15分程度ですね。それから朝食です。
朝食を終えて、家を出るのはだいたい8時15分から30分の間なんですが、迎えの車のドライバーさんに上着を預けて待ち合わせ場所を決め、出社前にウォーキングを20分ほどしているんです。気候がいいときにはワイシャツだけで歩きますが、風が冷たい時期にはフィットネス用の上着を羽織ったりしています。靴も、家を出るときにはウォーキングシューズを履いているんですよ。あと実行しているのは、風呂に入る前に簡単なストレッチをしてみたり、風呂の中ではふくらはぎや太ももをマッサージしてみたりしています。ただ、これが運動と言えるかどうかですが…(笑)。
1月から3月は、仕事を兼ねたスキーで足腰を鍛える
これは仕事の一環なんですが、僕は1月から3月の週末は、だいたいグループ会社のスキー場の視察に行くんです。どんなに天気が悪くて吹雪いていても、スキー場の支配人やパトロール隊の隊長と会って話をします。金曜日の夜から行って、2泊3日というのが一般的な日程ですね。そして彼らと一緒に、土曜日はフルに滑って25~30km、日曜日は半日ですが、やはりしっかり滑って帰ってくるんです。
お客様目線で、安全・安心がしっかり保たれているかも確かめなければいけませんから。例えば、コースアウトなどの事故のニュースが多いですから、標識や防止柵がしっかり設置されているか。また、最近は海外からのお客様も多いですから、多言語表示がきちんとなされているか。それにリフトの点検整備や、スキー場のコースの整備状況を実際に滑りながら確かめるんです。
これが結構いい足腰の運動になります。筋肉にしっかり刺激が入るのを感じるんですよ。スキーは高校時代には毎年行っていたんですが、大学は体育会のラグビー部に所属してしまったものですから、練習や合宿、そして試合で、とても行ける時間がありませんでした。それで銀行時代には数回、遊び程度で行きましたが、本格的に再開したのは西武グループに来てからで、2006年から続けています。
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