グループ再生のハードワークが健康管理の原点【西武HD 後藤社長】
第1回 夜の会食に備えて日中の摂取カロリーを抑える
後藤高志=西武ホールディングス
様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月は『でかける人を、ほほえむ人へ。』をスローガンに、西武鉄道やプリンスホテルなど、グループ81社を統括する西武ホールディングスの後藤高志社長にお話を伺っていく。東京大学体育会ラグビー部出身で、現在もご自分の体の健康については常に気を使っているという後藤社長。今回は日頃の食事の取り方や栄養に対しての考えを聞いた。

朝は5時に起床します。それからしばらくの時間は、新聞を読んだりニュース番組を観たりして過ごすんです。その後、会社の書類や資料に目を通して、今後の経営や運営方針を考えます。僕は朝型人間なんで、こうしたほうが仕事をすんなりと進められますし、考えがまとめられるんです。
朝食と昼食は、たんぱく質と野菜をたくさん食べる
朝食はそういった自宅での仕事が終わってから、だいたい7時30分くらいから30分ほどかけて取るようにしています。サラダにゆで卵、牛乳にユーグレナと、きな粉を入れたものを飲んでいます。あと、納豆だけを1パックですね、ご飯は食べません。納豆は発酵食品で腸にもいいですし、植物性たんぱく質も豊富ですから体にはいいことがたくさんあります。日によっては、チーズトーストをつけたりしますが、たんぱく質重視の食事をしています。そのほうが調子がいいんです。炭水化物を多くすると、どうしても太りやすくなるので気をつけています。
昼食は本社の食堂で食べるのですが、非常に新鮮で良質の野菜を仕入れているので、まずサラダバーに行き、何種類もの野菜を大盛り用のボウルに1杯。あとはクロワッサン1個とブラックコーヒーが1杯というのが、典型的な僕の昼食です。少ないと思われるかも知れませんが、健康のことを考えるとこれで十分なんです。ただ、それだとやはり飽きてしまうこともありますから、たまには、ほかのメニューも食べるようにしています。例えば、ヘルシーメニューというのがあって、レモン風味の鶏のささ身に麦ご飯と味噌汁などということもあります。
僕が日中の食事をこんなふうにしているのは、ほかの経営者の方々も同じだと思うのですが、夜は会食があって外食が多くなってしまうからです。日中の時間帯にコントロールしておかないと、どうしても1日のカロリー摂取が過多になってしまいます。カロリー摂取過多は肥満に直結し、肥満は様々な病気を引き起こして、健康を害する大きな原因になりますからね。
会食の際はお酒も入りますが、僕はワインを中心に飲むようにしています。和洋中、いろいろな料理が出てきて、どれもおいしくいただきますが、例えば、私たちのグループであるプリンスホテルで行うときは、僕の分はハーフポーションにしてもらいます。これも自分なりの摂取カロリーのコントロールなんです。ずいぶんとストイックだと思われるかもしれませんが、体が慣れてしまえば普通のことなんです。心身共に健康であるには、食事のコントロールはとても大切なことだと思っています。