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私の「カラダ資本論」

“食と健康”、“食で健康”を大切にしたい【キッコーマン 堀切社長】

第3回 3食規則正しく食べることが基本

 堀切功章=キッコーマン

独自の減塩技術で「減塩だからおいしい商品」を

 「食と健康」というと、私たちはしょうゆを原点とした会社ですので、最近はどうしても、生活習慣病や高血圧に関わる、“減塩”がテーマになります。塩分を減らした減塩の商品で、皆さんの健康に貢献していきたいと考えています。しかし減塩の商品、特にしょうゆというと、体の健康には良いかもしれませんが、あまりおいしくないというイメージがあり、昔はあまり売れなかったのです。

 確かに普通のしょうゆをただ水で薄めたり、濃く仕込んで薄めたりして塩分の比率を下げると、それはおいしくありません。しかし弊社には、一度普通のしょうゆを醸造してから、塩分だけを取り除くという技術があります。そうすると塩分を減らした分、しょうゆが本来持っているうま味を強く感じることができます。つまり、“減塩だからおいしくない”のではなく、“減塩でもおいしい”、そして“減塩だからおいしい”と商品を進化させてきました。そして、今年の春には食塩分を通常のこいくちしょうゆに比べて66%カットした、「超減塩しょうゆ」を発売しました。

食を通した社会貢献とスポーツのサポート

 また、社会貢献の面では、食育基本法ができる前から事業の一環として食育活動を推進してきました。しょうゆ工場で行っている工場見学も、ただ見るだけでなく体験を取り入れたり、弊社の社員がしょうゆ博士として学校に出向いて授業をする「しょうゆ塾」を行ったりしています。そのほかにも、食と健康に関する様々なユニークな企業活動を行っておりますので、その辺りはぜひとも弊社のホームページをご覧になってください(笑)。

 それから残念ながら延期になってしまいましたが、東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーに加えて、全日本空手道連盟ともオフィシャルスポンサーの契約を結んでいます。実は、私が慶應義塾高校の空手部の門をたたいた当時、大学空手部のキャプテンだったのが、現在、世界空手連盟事務総長の奈藏稔久さんでした。

 高校生の私にとっては神様のような方だったのですが(笑)、そういうご縁もあり、空手が東京2020オリンピック・パラリンピックの競技種目に選ばれる前に契約させていただきました。空手は日本発祥の武道ですから、競技種目に選ばれるだろうという期待もありました。しかし実は、空手の競技人口は、世界中で約1億3000万人いると言われており、海外でもメジャーなスポーツなのです。

 「食文化の国際交流」を経営理念として、和食の調味料であったしょうゆを、グローバルスタンダードの調味料に育てることを目指して世界で事業を展開し、また、世界のさまざまな食文化を日本に紹介してきているキッコーマンのイメージが空手と合致すると思ったのです。2018年アジア大会で、形で金メダルを取った清水希容さんと、同じく組手の金メダルの荒賀龍太郎さんをサポートしながら、空手競技全体を応援していきたいと思っています。

(まとめ:松尾直俊=フィットネスライター/写真:村田わかな)

私の「カラダ資本論」【キッコーマン 堀切社長】

第1回 朝のラジオ体操で仕事へのスイッチを入れる
第2回 非日常的な行動も心身の健康のために大切
第3回 “食と健康”、“食で健康”を大切にしたい
訂正
当初、2ページ目に「東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルスポンサー」と記載していましたが、正しくは「東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナー」でした。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。[2020/10/30 12:55]
堀切功章(ほりきり のりあき)さん
キッコーマン代表取締役社長CEO
堀切功章(ほりきり のりあき)さん 1951年9月2日生まれ、千葉県出身。1974年慶應大学経済学部卒業後、キッコーマン醤油(現キッコーマン)入社。2002年関東支社長、03年執行役員、06年に常務執行役員経営企画室長、08年取締役常務執行役員に就任。11年に代表取締役専務執行役員兼キッコーマン食品代表取締役社長を経て、13年より代表取締役社長CEO。食品産業中央協議会副会長や日本醤油協会会長なども務めている。

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