各地のマラソン大会に参加、日本百名山制覇も目指す【マネックス証券 清明社長】
第2回 現地での触れ合い、地酒の楽しみも
清明祐子=マネックス証券
様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月はマネックス証券の清明祐子社長にお話を伺った。第1回では経営者として多忙な日々を送る一方、ワインや乗馬など多彩な趣味を楽しんでいるエピソードを紹介した。第2回はマラソンや登山について語ってもらった。

ハイシーズンはスケジュール調整に苦心
前回、午前中に長野県の軽井沢ハーフマラソンを走ったあと、東京での自社セミナーに駆けつけたお話をしましたが、秋から春にかけてのマラソンシーズンには、毎月1回はハーフかフルマラソンの大会に参加しています。時には1カ月に2回、一時期は3週連続で走ったこともありました。マラソン大会の少ない春から秋にかけては山登りを楽しみます。
夏場はマラソンはオフシーズンではあるのですが、例年は東京マラソンなど冬の大会のエントリーが始まります。登山の計画を立てながら、各地で開催されるマラソン大会の日程とエントリーの締め切りを確認して申し込む。登山もマラソンも日本各地を訪れるので、移動や宿泊の手配も必要です。これがなかなか大変で。私のスケジュール表は仕事の予定はもちろんですが、こうしたプライベートの予定も混在しています。全部一緒に管理しないとよく分からなくなってしまうんですよね。
実は1度、山口県の「維新の里 萩城下町マラソン」の予定を入れていて、航空券や宿の手配も済ませていたのに、マラソンのエントリーを忘れていたという“事件”がありました(笑)。城下町を走るのを楽しみにしていたのに、前日にふと、エントリー完了後に送られてくるはずのゼッケンが届いていないことに思い至り、そこでエントリー忘れに気づいたんです。
会社で気づいた瞬間に思わず「あッ!」と大きな声を上げたら、その場にいた社員たちも「どうしたんですか!?」と驚いて、「明日のマラソン、エントリーし忘れていたみたい」と言ったら、大爆笑! あの時は本当にショッックでしたね。でも、せっかくだからと気を取り直して、予定通りに現地に向かい、参加予定だったハーフのコースとほぼ同じルートを、観光しながらゆっくり走ってきました。
仕事にはない緊張感や達成感が味わえる
今でこそフルマラソンも走れるようになりましたが、最初は3kmを走るのもやっとでした。しんどいながらもなんとか3km走れるようになったら、次は5km。5kmが走れるようになったら10kmと、徐々に距離を延ばして練習していったんです。
10kmに慣れてきた頃、ハーフマラソンに挑戦。初めてエントリーしたのは、東京の荒川河川敷で開催される「谷川真里ハーフマラソン(現ハイテクマラソン)」です。その後も、八ヶ岳や軽井沢、仙台などでハーフを走り、神戸・金沢・富山・長野といった主要都市でのフルマラソンも走ってきました。人気のある東京マラソンは毎年落選していたのですが、今年予定されていた2020大会に初めて当選! とても楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になってしまい、残念でした。

私のマラソンはあくまで趣味の範囲で、タイムにはあまりこだわりがありません。フルマラソンは今でも途中で歩くこともありますし、完走には5時間近くかかります。前日にお酒を飲み過ぎて、途中でリタイアしたことも一度だけありました(笑)。それでも、スタートラインに立った時の緊張感や、完走した時の達成感は、仕事や普段の生活とは違った非日常感があってワクワクします。
地方での大会の時は大抵、前日に現地入りして、その地方の地酒を飲みながら、おいしいものを食べるのが楽しみになっています。周囲の人にはよく、走りに行っているのか、お酒を飲みに行ってるのか分からないと言われます。地方の大会は地元の皆さんの応援も温かくて、そんな触れ合いも魅力の一つですね。