日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 私の「カラダ資本論」  > 時には仕事を離れ、右脳を刺激しよう【ネクスト井上氏】  > 2ページ目
印刷

私の「カラダ資本論」

時には仕事を離れ、右脳を刺激しよう【ネクスト井上氏】

第4回 いい仕事のためには欠かせない 山小屋での“原始生活”

 井上高志=株式会社ネクスト社長

役員合宿で地方を体感

 ネクストでも2年ほど前から、役員合宿を年に2回、地方の古民家のようなところで実施しています。全国の不動産・情報サイト「HOME’S」を運営しているネクストでは、地方の高齢化や空き家の増加といった社会問題に課題意識を持っています。現政権が打ち出している「地方創生」は、私たち自身のテーマでもあります。

 「地方創生」に取り組もうとするとき、ヒト・モノ・コトであふれる東京で仕事をしていると、高齢化や人口減少、インフラの劣化や公共交通の弱体化、商店街の衰退といった問題にばかり目が行き、「地方は気の毒、なんとかしてあげなきゃいけない」という感覚を抱きがちです。しかし、実際に地方に足を運んみると、東京にはない宝物がたくさんある。そうしたものをうまくプロデュースして発信できれば、活性化するチャンスは山ほどあります。私は役員たちに、地方に対して「気の毒」という感覚ではなく、「宝の山」という自分と同じ感覚を、肌で知ってもらいたいのです。

岡山県西粟倉村での役員合宿の様子。
[画像のクリックで拡大表示]

 これまでに、地方創生の先行モデルとして注目されている徳島県の神山町や、岡山県の西粟倉村などで役員合宿をしてきました。

 例えば、西粟倉村は林業の村として知られていますが、後継者不足などで植林した森林の荒廃が進んでいました。しかし、村ぐるみのプロジェクトとして森林事業を構想し、間伐を進め、無垢の木でできた家具や床材といった商品を製造。オンラインなどでも販売し、成功しています。プロジェクトから生まれた会社、西粟倉・森の学校の施設には廃校が利用されていて、ショールームやカフェなどがある魅力的な場所になっています。

 街道沿いには古民家を改装した素敵なレストランがあって、そこでは狩りをしたシカやイノシシ、天然のウナギの白焼きやスズメバチの幼虫などを食べたのですが、東京で食べられるものでも、東京のそれとは比べものにならないくらいの美味しさで驚きました。

 こうした地方の事例を目の当たりにして、東京ではできないような体験をしたことで、役員たちの意識も変わったようです。時には日常から離れて自然に身を置き、普段は感じられない刺激を五感に受けることは、脳や心身を活性化してくれるように思います。

[画像のクリックで拡大表示]

(まとめ:田村知子=フリーランスエディター、写真:小野さやか)

取材を終えて

 本コラムで取材依頼をするときは、ある程度のリサーチをしています。今回は、たまたま井上社長がアウトドアがお好きで、夏休みには“原始生活”を送ったという情報を知り、関心を寄せました。

 ところが、実際にお会いしてみると「ほかの経営者のような健康法らしい健康法は特にないんですよ」とのことで、内心、どうしよう…と思いながら取材はスタート。でも、その不安は見事に裏切られ、心の健康、合気道や鍛錬法など、とても興味をそそられるお話が伺えました。

 ネクストでは毎年、グループの全従業員800人余りにモチベーション調査を実施していて、高スコアの評価を受けているそう。実際、リンクアンドモチベーションが主催する「ベストモチベーションカンパニーアワード2016」でも、サイバーエージェントに次ぐ2位を受賞しています。今回、井上社長のポジティブな姿勢に触れて、従業員の方たちとも気がつながり、良い場ができているのだろうなと感じました(田)。

■井上社長のカラダ資本論
第1回 1日20時間の激務でも体を壊さなかった理由
第2回 ストレスによる心の振れ幅を最小限にする方法
第3回 心のコントロールにおける呼吸法の驚くべき効果

■その他の経営者のカラダ資本論
【エステー鈴木氏】体脂肪率17%、毎週60kgのバーベルを挙げる女性社長
【ビズリーチ南氏】筋トレや食事制限の習慣化のコツは「トリガー」を作ること
【ライフネット生命出口氏】人生を無駄にして病を引き起こす3つの心持ち
【大和ハウス工業樋口氏】70代でも毎朝、腹筋80回、足の開閉50回
【ベネッセ原田氏】私が60歳目前で運動を始めたワケ
【JINS社長田中氏】2カ月で4キロ減、人は知識がつくとやせられる
【星野リゾート星野氏】「1日1食主義でハングリーハイで思考がクリアに」
【ジャパネット髙田明氏】「1年半、会社のエレベーターに乗っていません」
【GMO熊谷社長】「1000人に1人」のカラダはこう作っている
【エレコム葉田社長】男性ホルモン治療で、ドライバー飛距離260ヤードに
【元トリンプ社長・吉越氏】リーダーの責務は「まず、よく寝ること」
【グロービス堀義人氏】割れた腹筋でプールサイドに立ちたい
【エイチ・アイ・エス澤田会長】断食で余分なエネルギーも仕事もシャットアウト

井上高志(いのうえ・たかし)氏
ネクスト社長
井上高志(いのうえ・たかし)氏 1968年生まれ。91年青山学院大学経済学部卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)に入社。リクルート(現リクルートホールディングス)への転籍を経て、95年に退社し、ネクストホームを創業。97年ネクストを設立し、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」のサービスを開始。2006年東証マザーズ上場。2010年東証一部に市場変更。2011年からはアジアにも進出。現在は世界46カ国にサービスを展開している(2016年9月時点)。

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 「眠れない」を解消して抵抗力を高める、3つのNGと6つのテク

    暑い夜でもぐっすり眠るにはどうすればいいのか。そもそも睡眠は何時間とればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、不眠を解消するための3つのNGと、6つの快眠テクニックを紹介する。

  • 熱中症・かくれ脱水を防ぐ「水分補給」「マスク着用」のコツ

    脱水症やその一歩手前の「かくれ脱水」とはどういうもので、なぜ様々な病気につながるのか、脱水症はどんな人がなりやすく、どう予防すればいいのか。夏の今こそ知っておきたい、脱水症の怖さと対策について紹介する。さらに、夏期におけるマスク着用の注意点についても解説する。

  • かかると怖い!「膵炎」「膵がん」

    激痛に襲われる「急性膵炎」や、発見しにくく5年生存率が極めて低い「膵がん」など、膵臓の病気には厄介なものが多い。今回は、膵臓という臓器の役割や、膵臓の代表的な病気である「膵炎」「膵がん」の怖さ、早期発見のコツをまとめていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.