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私の「カラダ資本論」

経営は苦境、トライアスロンにハマる【宇野康秀社長CEO】

第1回 完走時の達成感に救われた

 宇野康秀=USEN-NEXT HOLDINGS

様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月はUSEN-NEXT HOLDINGSの宇野康秀社長CEO(最高経営責任者)にご登場いただく。同社は世界最大規模の音楽配信サービスを提供する USENと、動画配信サービス「U-NEXT」などを展開するU-NEXTが、2017年12月に経営統合し誕生した。宇野社長CEOは16の事業会社を傘下に擁するグループの経営トップとして多忙な日々を送る一方、私生活ではトライアスロンや登山に挑むアスリートとしての顔を持つ。第1回は、世界選手権の日本代表に選考されたこともある、トライアスロンについて語っていただいた。

 トライアスロンを始めたのは、45歳の頃です。社員に誘われて興味を持ったのがきっかけでした。一方で、当時はいわゆるリーマン・ショックの嵐が吹き荒れていて、社長を務めていたUSENの経営も非常に厳しい時期でした。そうした中でも強い精神力を保つために、体と心を鍛えておこうという思いもありました。

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 子どもの頃から体が弱くて、それまで運動らしい運動はしていませんでした。初めての練習で皇居周辺を走ったときも、ぜんそくが出てしまって2kmくらいで断念。それが悔しくて、半年以内にレースに出場することを決めて、週末に仲間と一緒にトレーニングに励みました。

 最初にチャレンジしたのは、「沖縄国際トライアスロン」のスプリント・ディスタンスと呼ばれるレースでした。スプリントは、スイムが750m、バイク(自転車)が20km、ランが5.0kmと、トライアスロンの中でも距離が短い種目です。当初は不安でしたが、トレーニングの甲斐もあって、無事に完走することができました。「体の弱い45歳のオッサンがトライアスロンをやれている」というのが自分で妙におかしくて(笑)、それからどんどんハマっていきました。

アイアンマン完走が大きな誇りに

 次にエントリーしたのは「石垣島トライアスロン」で、こちらはオリンピック・ディスタンスと呼ばれる、スプリントの約2倍の距離です。その次が「佐渡国際トライアスロン大会」のBタイプ、通称「佐渡B」で、一般的にはミドル、ハーフアイアンマンと呼ばれるスイム2km、バイク105km、ラン20kmのレースに出場しました。そして、「宮古島トライアスロン」ではロング・ディスタンス、アイアンマンレースと呼ばれるスイム3km、バイク157km、ラン42.195kmを完走しました。

 初めてのレースからエントリーのたびに距離を伸ばすことを自分に課して、ロング・ディスタンスを完走して「アイアンマン」になるまでは、1年半くらいだったでしょうか。目標を設定して、一つひとつ乗り越えていく過程が、大変ながらもとても楽しかったですね。アイアンマンレースを完走した頃は、お客様との会食でもトライアスロンの話ばかりしていました(笑)。それまでは、自分には仕事以外に誇れるものが何もないと感じていたので、アイアンマンという誇りを持てたことが、大きな喜びとなっていたんですね。

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