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私の「カラダ資本論」

2つの「運動会」で健康意識を高める【あいおいニッセイ同和損害保険 金杉社長】

第2回 社員同士の親睦が深まるメリットも

 金杉恭三=あいおいニッセイ同和損害保険

休暇はしっかり取る。休み中は仕事のことは考えない

 こういった食事の管理と軽い運動に加えて、私は「プライベートタイムを持つ」ということが、健康にはとても大切なことだと考えています。ですから、私も基本的に残業はしません。会食の予定がない場合は、5時には完全に仕事を終えて帰ることにしています。仕事は仕事、自分の時間は自分の時間と切り替えないと精神的に疲れてしまう。四六時中仕事のことが頭から離れないと、以前の私のようにストレス食いで太ってしまい、諸病の根源を作ってしまうんですよ(笑)。私自身、休暇もしっかり取りますし、その間は仕事のことは考えません。

 会社としても、月並みなんですが働き方改革として、10年くらい前から部署ごとにルールを決めて、「早帰りの日」を週に何日か設けるようにしています。それに、政府主導のプレミアム・フライデーというのがありましたが、弊社の場合は「Myプレミアムフライデー」というのを申請すれば、どの日でもいいから、早く帰って好きなことができる制度を設けています。

 そうしたらですね、業績自体もよくなったんです。それまでは会社に言われた通りにやる。できなければ時間をかけてでもやるという方法から、自身で考えて行動することで個々の自己管理ができるようになり、業務の効率化が進み、クリエイティブな仕事ができるようになった結果だと思います。やっぱり会社から離れる時間を作って自分の好きなこともしないと、いい仕事はできませんよ。

 あと、これは私が歩いているからという訳ではないんですが、全社的に期間を決めて「ウォーキングキャンペーン」というものを実施しています。社員一人ひとりが万歩計を付け、1日何歩歩いたかを登録して、全国順位を競います。年によってテーマが違うのですが、例えば、東海道五十三次を歩くといったテーマで、どこまで行ったかがわかるようになっていたりします。なかには異常に歩く社員がいるんですよ、1日何万歩も歩く人が、それもトップ争いが激しい(笑)。どうしているのかと思ったら、会社まで歩いて通勤しているらしいんですね。これは社員全体の健康意識が高まっている例だと思います。

イベントを利用した「運動会」で社員の親睦と健康意識を高める

 それから弊社では、毎年1月の第2週に行われる、大阪実業団対抗駅伝競走大会の協賛をさせていただいています。これは6名1組でチームを組んで、駅伝とはいいますが、実は大阪の長居陸上競技場の周りをリレー形式で走るものです。これに社員の参加を募っています。そうしたら、今年は北海道から沖縄まで、全国から245チーム、1500人が走りました。全体で約1000チーム集まりますから、4分の1がうちの社員なんです。応援の人間も来ますから、弊社の関係だけで3000人くらいにはなるのではないでしょうか。会社は参加費だけのささやかな補助で、交通費や宿泊代は自腹なのに、すごいと思いませんか。ですからこれを当社の「大運動会」と称しているんです(笑)。

大阪実業団対抗駅伝競走大会に参加した社員の方々
大阪実業団対抗駅伝競走大会。女子の部は四連覇中

 実は私も参加したことがあるんですよ、この駅伝大会に。専務時代ですから4~5年前ですが、私が声をかけて役員チームを作ろうという話になったわけです。それも「営業本部長チームと本社役員チームとを作って、対抗させよう」という話になったんです。私は行きがかり上、本社役員チームのアンカーとして出場することになりました。

 大会の最中、ずっと営業本部長チームのほうがリードしていたので、「ああ、これで負けても私の責任にならないぞ」と安心していたわけですよ。そうしたら、私の前を走った役員が、ギリギリのところで追い抜いて、タスキが渡ってきたんです。もう、大慌てですよ、「余計なことして!」と(笑)。

 最初の一人は7.1kmほど走るんですが、残りの人は3.3kmです。20kmや30km走って途中で歩くのは恥ずかしくないですが、3kmは歩くわけには行きません。それに中途半端な距離ですから、ある程度のスピードも必要なんですよ。しかもコースの沿道から多くの社員やご家族に応援されるわけです。ここで抜かれたら何を言われるかわからないと、必死でしたね。何とか勝ちましたけどね(笑)。

 こういう催しに出るにしても、いきなり本番というわけにはいきません。私自身も、前年の10月くらいから毎週練習をして出場しました。それだけで健康増進作用があることを知りました。また、目標があることで、「週末一緒に走ろうか」というコミュニケーションもできますし、健康意識も高まるんだと思います。

 このほかに、2年前から「東北・みやぎ復興マラソン」にも協賛させてもらっています。これだと北海道や東北地区の人間も参加しやすいだろうと、やはり社員の参加を募っているんです。親子ペアランからフルマラソンまで、様々なクラスと距離があるので、自分にあったコースを走れるんです。2年目ですが、ボランティアの社員も含めて500人以上集まりました。やはり参加するには準備が必要ですし、そこで社員同士の親睦を深めるきっかけにもなります。まだまだ大阪の大運動会には及びませんが、もっと多くの社員に参加してもらって「東の大運動会」に育てても良いと思っています。

東北・みやぎ復興マラソンで応援

 私自身もそうでしたが、イベントに参加することで、運動することの楽しさ、それによって得られる健康、動けることの喜びを感じるきっかけにしてくれればいいと思っています。

 次回は、社内で働くパラアスリート社員について伺います。

(まとめ:松尾直俊=フィットネスライター/インタビュー写真:村田わかな)

私の「カラダ資本論」【あいおいニッセイ同和損害保険 金杉社長】

第1回 仕事中の「早足歩き」で運動不足を解消
第2回 2つの「運動会」で健康意識を高める
第3回 パラアスリート社員の採用で全社の意識を向上
金杉恭三(かなすぎ やすぞう)さん
あいおいニッセイ同和損害保険代表取締役社長
金杉恭三(かなすぎ やすぞう)さん 1956年東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、79年に当時の大東京火災海上保険に入社。2000年3月、同社の統合推進室担当部長就任。2001年4月、あいおい損害保険社長室・構造改革グループ特命部長就任、02年には経営企画部長に。03年、東京中央支店長着任。08年4月に常務役員、6月には呼称変更により執行役員に。10年にあいおいニッセイ同和損保執行役員。11年4月常務執行役員。12年4月にMS&ADインシュアランスグループホールディングス執行役員就任。その後、あいおいニッセイ同和損保取締役常務執行役員、取締役専務執行役員などを歴任し、16年4月より現職。同年6月からはMS&ADインシュアランスグループホールディングス代表取締役執行役員も兼務。

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