健康管理こそポジティブシンキングの源【GMO熊谷社長】
最終回 自分が思う以上の自分にはなれない
熊谷正寿=GMOインターネット会長兼社長・グループ代表
仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。
一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、いよいよGMOインターネット会長兼社長で、グループ代表も務める熊谷正寿さん(52歳)の最終回だ(第1回は「『1000人に1人』のカラダはこう作っている」、第2回は「私が『余命』をカウントダウンする理由」、第3回は「私が仕事より運動を優先するワケ」)。
熊谷さんが日々パフォーマンスを最大限に発揮するため最も重視しているのは「ポジティブシンキング」だという。ポジティブでいたいが、なかなかできないというアナタに朗報!熊谷流ポジティブシンキングの極意を聞いた。
私が第1回のコラムで、健康のポイントとして挙げた「長寿につながる食事」「7.5時間の睡眠」「定期的な運動」「測定・検査を通じての健康管理」「ポジティブシンキング」の5つのうち、最も重視しているのが、今回お話しするポジティブシンキングです。
既成概念にとらわれずに柔軟な発想をするには、物事の良い面に注目するポジティブシンキングが不可欠。そんな私のポリシーは、GMOインターネットグループの企業文化にも色濃く現れていると思います。
例えば、今年6月、当社はあおぞら銀行さんと、インターネット銀行設立の検討に入ったことを発表しました。一方で、昨年12月には、カルチャー支援を行うGMOカルチャーインキュベーションという新会社を立ち上げ、世界ナンバーワンの音楽DJとして活躍するアーティスト、SHINTAROの活動をサポート。さらに、近年、欧米を中心にムーブメントを巻き起こしている音楽「EDM(Electronic Dance Music)」に着目し、世界三大EDMフェスとして知られる「EDC(Electric Daisy Carnival)」を、2016年7月にアジアで初めて共催する予定です。


GMOインターネットグループは私たちのサービスと親和性の高いデジタルネイティブ層(ネットのある生活が当たり前の世代)に向け、ユースカルチャーの支援を行っています。その一つとして「EDC」の共催を決めました。音楽フェスと銀行業への参入という、両極端とも思えるようなことを同時に考える経営者は、なかなかいないのでは。これも、ポジティブシンキングをベースに柔軟な発想ができたからこそでしょう。
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