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私の「カラダ資本論」

「セルフトーク」でストレスと上手に付き合う【東京個別指導学院 齋藤社長】

第2回 考え事を引きずらずに眠りに就くための儀式

 齋藤勝己=東京個別指導学院

ストレスをコントロールする2つの方法

 自分の心に対するホスピタリティ、心の健康マネジメントの要は、ストレスとどう関わっていくかだと思っています。仕事をしていればどうしても、ストレスを感じることはあります。そのストレスをすべてなくすことは無理なので、上手に付き合っていく自分なりの方法を見つけることが大切です。

 私の場合は、2つの方法でストレスをマネジメントしています。1つは、心のリセットです。悩み事を抱えて頭から離れなくなってしまったら、思考を整理して、悩んでも仕方のないことは、いったん横に置くと決めます。夜のチェックアウトと同様ですね。

 思考を整理する時には、自分に問いを立ててみます。今の悩みについて考えることによって、その先の未来を変えることはできるのか。この経験から学べること、次に生かせることはあるか。こうした問いに対して、イエスと答えることができれば、思考を続ける。答えがノーなら、ネガティブな感情は横に置いてリセットする。そう仕分けることを習慣づけているんですね。

 もう1つの方法は、ゴールを設定することです。思考を整理しようとしても、整理がつかない、理屈では割り切れないということもあります。そうした時には、悩みの感情に支配されないように、いつまで悩むかを自分で決めて、コントロールするのです。例えば、今日の夜11時59分まで悩むと決めたら、そこまでは徹底的に悩む。でも、11時59分を過ぎたら、その悩みは横に置いてリセットする。こうしたことを、意識して行うようにしています。

自分の中のもう1人の自分と対話

 常に自分自身に問いかけ、心の置き方を決めるセルフトークの習慣は、コーチングによって学びました。私がサポートをお願いしているエグゼクティブコーチと対話をしていると、さまざまな気づきがあるのですが、その気づきが最も深まるのが、コーチングを受けたあとのセルフトークの時なのです。

 コーチングのセッションが終わったあとに振り返ってみると、その時間には思いつかなかった答えに導かれることがあります。例えば、「今日のコーチからの問いは、以前にも問われたことがあったな」「その時はどう考えただろう」「ああ、そうだ、あの時はこう考えたから、今度はこうしてみよう」というふうに、自分自身で対話をしていくことによって、さらに視野が広がったり、思考が深まったりするんですね。コーチングを受けることによって、自分の中にもう1人のコーチが生まれるような感覚です。

 現在は、自分自身のセルフコーチのみならず、日本スポーツ界をけん引するリーダーのメンター(助言者・指導者)も務めています。日本スポーツ振興センターが実施している「ハイパフォーマンスディレクター/ワールドクラスコーチ育成プログラム」で、あるスポーツ競技の組織をリードする受講者(メンティ)と対話をして、さまざまなご相談に乗っています。時には、ご自身で思考を深めていただくために、問いを投げかけることもあります。

 スポーツ選手や組織のマネジメントは、ビジネスにも通じるところがあります。私のメンター就任は、ホスピタリティを軸とした組織マネジメントや人財(=人材)育成の経験を評価していただいたようで、光栄に思っています。日本スポーツ界の発展の一助になればうれしいですね。

(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/写真:村田わかな)

私の「カラダ資本論」【東京個別指導学院 齋藤社長】

第1回 居合の動きで集中力と活力を高める
第2回「セルフトーク」でストレスと上手に付き合う
第3回 ホテルマンとして学んだホスピタリティの本質
齋藤勝己(さいとう かつき)さん
東京個別指導学院代表取締役社長
齋藤勝己(さいとう かつき)さん 1964年埼玉県生まれ。87年中央大学経済学部卒業後、富士屋ホテル入社。98年日本教育研究会(現東京個別指導学院)入社。教室長、営業本部長などを経て、2014年から現職。小中高生を対象とする個別指導塾を直営で261教室展開(2020年7月現在)。3万5000人の生徒が通い、講師は大学生を中心に1万1000人を超える。経済同友会会員、日本ホスピタリティ推進協会理事兼教育産業委員長。

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