遊び心と刺激で心身のパフォーマンスを向上【ビズリーチ・南社長】
第2回 発想力と集中力を高めるこだわりのオフィスと月イチ旅行
南 壮一郎=ビズリーチ社長
仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日頃からの健康管理が欠かせない。一流人が実践する健康マネジメント術について紹介する本コラム、ビズリーチ・南壮一郎社長の第2回目のテーマは「心身のパフォーマンスを上げる工夫」だ。「発想力や集中力を高めるには、遊び心や刺激が大切」と話す南社長ならではの、オフィス空間へのこだわりや、ルーティンから抜け出す工夫を聞いた。今日からでもマネできそうな様々なアイデアに筆者も取材中、思わず前のめりに…。
オフィスのエントランスに入ると、そこはまるで異空間
ビズリーチには「Work Hard, Play SUPER Hard」というモットーがあります。仕事も遊びも全力投球で楽しむといった意味ですね。私にとって、仕事は遊びの延長線上にあるようなもの。仕事には多くの時間を費やすからこそ、仕事自体を楽しむことと、遊び心が不可欠だと思っています。
現在のオフィスをリニューアルした際も、遊び心を大切にしました。社員のフリースペースやミーティングスペースも兼ねているエントラスは、グリーンの芝が広がり、海やその波が打ち寄せるビーチの雰囲気も楽しめる、リゾートのような空間になっています。
当初は社員の約半数を占めるエンジニアをはじめとしたプロダクトメンバーが自然を感じてリラックスできるような空間がいいと思い、緑を多く配し、実際に水を流そうと考えました。でも、ビルの管理会社に反対されまして(笑)。そこで、エンジニアリングチームが「3DCGバーチャルリアリティー」の技術を駆使した海を作ろうと、ITカンパニーらしいアイデアを提案してくれたのです。
どうせやるなら徹底したほうが面白いので、ビーチには沖縄からサンゴの砂を2トン運んできて敷き詰めました。サンゴの砂浜に打ち寄せる波の音も聞こえ、波に触れれば水面に波紋が広がります。
オフィスとはまた違った雰囲気の中でミーティングや仕事をすれば、会話が弾んだり、ユニークなアイデアが生まれたりする。そう考えて、特にプロダクト側の社員に向けては、彼らが集中できる環境や仕組みも用意しています。
例えば、クワイエットルームと呼ぶスペースでは、照明を落として、静かな雰囲気を演出。声も出さないようにして、集中できる空間になっています。漫画喫茶やインターネットカフェのような個室のスペースには、マットやクッションがあり、横になって仕事をすることもできます。
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