昼間悩んでも、夜には切り替えて眠るコツ【エイチ・アイ・エス澤田会長】
第2回 眠れると思うから眠れる、眠れないと思うから眠れない
澤田秀雄=エイチ・アイ・エス会長
仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、エイチ・アイ・エス澤田会長の第2回目は「睡眠術」。ベッドに入ると2、3分で眠れるという寝つきの良さの秘訣とは。
寝る前だけは、考えごとから離れる
僕の健康の秘訣の1つ目は食事(第1回「断食で余分なエネルギーも仕事もシャットアウト」参照)、2つ目に睡眠です。僕の場合、効率的なんですよ、布団に入れば何があっても2分か3分で寝られますから。たとえ大損しても、いじめられても数分あれば大丈夫。
睡眠時間を確保するというより、質が大事だと思います。長くではなく、よく眠るためにはどうしたらいいか。そのために僕が心掛けていることの一つは、適度な運動です。歩いたり、体を動かしたりすると、心地よい疲労感で寝つきがよくなりますよね。
もう一つは、寝る前だけはあれこれ考えないことです。眠れない原因の多くは、何か悩みごとや考えごとがあるから。これを解消すれば自然と眠れるようになると思いますよ。単に眠れないという事象が起こっているわけではなく、心と連動しているのです。
もちろん僕だって人間だから悩みます。会社を経営していれば日々何かしら問題は起こるし、プレッシャーもある。失敗したらつらいし。もちろん課題は解決しないといけません。だから昼間はとことん考えたり、思い悩んだりしても仕方がないと思っています。
ただ寝る前だけはどんなに大きな問題を抱えていようとも気持ちを切り替えます。「四六時中、うじうじ考えたって仕方がない」と開き直らないとやっていられないですよ、こんなにたくさんの仕事は(笑)。そうやって無理にでも気持ちを切り替えて寝ると、不思議と朝はすっきりしています。
どんなにプレッシャーがあっても、気持ちを切り替えるには?
僕がそう話すと、「それが簡単にできるなら誰も苦労しない」とよく言われます。確かに口で言うほど簡単ではありません。
僕の場合はあるところまでいくと、もうそれ以上悩まなくなるのが習い性になっています。それでもたまに早く目が覚める。悩みが大きく、潜在意識がそうさせているのかもしれません。
気持ちの切り替えという点ですぐにできる工夫といえば…。
