緊急入院で限りある人生を実感【メディアフラッグ 福井社長】
第3回 2030年までは仕事に邁進
福井康夫=メディアフラッグ社長
様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、今回は、店舗の覆面調査を通じて小売業や飲食業のマーケティング活動を支援するメディアフラッグの福井康夫社長にお話を伺ってきた。最終回となる第3回は、習慣にしている予防医療クリニックでの健診や、思いがけず経験した緊急入院のエピソードを紹介する。
これまでお話ししてきたランニングやゴルフなどの運動以外には、1年に1度の人間ドックと、3カ月に1度の健康診断による定期検診を習慣にしています。サラリーマン時代は会社の健康診断を受ける程度でしたが、2004年にメディアフラッグを起業してから、社員やその家族を擁する経営者の責任として、自身の体調管理にも気を配るようになりました。
3カ月に1度の健康診断に通うようになったのは、東証マザーズ市場への上場の準備を始めた2011年の夏ごろからです。健診は、経営者仲間から紹介された、予防医療に特化したクリニックで受けています。血液検査などで体調をチェックして、生活習慣に関する指導もしてもらっています。
第1回でも少しお話ししましたが、通い始めた当時は体重が85kgもあったんですよ。同時期に毎日10kmを走るようになったほか、食事にも気をつけるようになったことで、体重は10kg以上落ち、健診での血液検査の数値も改善しました。唯一、鉄分不足を指摘されることがありますが、それ以外は全く問題ありません。
主治医は「シーフードベジタリアン」といって、肉は一切食べずに、野菜と魚を中心とした食生活を実践しています。私も一時期、やってみたことがあるのですが、全く肉を食べなかったらげっそりとしてしまって。それからは野菜を多めにとりながら、魚や肉もバランスよく食べるようにしています。
インドでアメーバ赤痢に感染
運動を毎日していますし、3カ月に1度は健診を受けているので、生活習慣病のリスクは極めて低いと自負しています。それなのに2016年3月に、緊急入院を余儀なくされる出来事が起こりました。
私がセブン-イレブン・ジャパンの出身ということもあって、近年は上海やインドネシア、インドなどの海外で、コンビニチェーンを展開する会社のコンサルティング事業も手がけています。当時は特にインドを訪れる機会が多くて、どうやらそこで、感染症にかかってしまったようでした。
- 次ページ
- 1週間発見が遅かったら…
