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私の「カラダ資本論」

緊急入院で限りある人生を実感【メディアフラッグ 福井社長】

第3回 2030年までは仕事に邁進

 福井康夫=メディアフラッグ社長

 ただ、最初はそうとはまったく気付かず、1月ごろからちょっと体調が悪いなと感じる程度だったんですよね。でも、体のだるさが毎日続いて、これはおかしいぞと思い始めた矢先、3月初旬に突然、高熱が出た。ちょうどインフルエンザが流行っていたので、これはインフルエンザに違いないと思って、主治医のクリニックで検査をしてもらったら、結果は陰性。それでも一応、薬を処方してもらって飲んでいたら、1週間程度で熱は下がりました。

1週間発見が遅かったら…

 解熱後に様子を見てから会社に出勤したものの、どうも具合が悪いままで、これは絶対におかしいと思って、再び受診していろいろな検査をしてもらいました。そうしたら、肝臓に膿がたまっていることが分かったんです。主治医は「これは危険だ」と言って、すぐに提携している大学病院に連絡をして、入院の手はずを整えてくれました。

 病名は「肝膿瘍(かんのうよう)」といって、アメーバ赤痢の感染が原因でした。海外では絶対に生水は飲まないようにしていたのですが、インドで信頼できる日本人に、ここの店は大丈夫だからと勧められて、生野菜を食べてしまった。たぶん、生野菜に生水が付いていて、それがいけなかったんだと思います。

 肝膿瘍は日本ではあまり見られない病気で、主治医もクリニックを開設してから20年以上診療をしてきたけれど、福井さんで2人目だと言っていました。あと1週間入院が遅かったら死んでいたかもしれなかったそうです。大事には至らず本当によかったと思いましたね。

 当初はインフルエンザの薬を処方してもらっていたので、主治医には謝られ、「先生、勘弁してくださいよ」なんて冗談を言っていました(笑)。でも、3カ月に1度の健診に通っていたおかげで、すぐに検査や入院の手配をしてもらえて助かりました。再発の可能性もあるということで、それからも注意深く診てもらっていますが、現在までその兆候は全くなく、すっかり元気に過ごしています。

 入院した3月は株主総会を控えていたので、それまでに退院が間に合うかどうか、とても心配していました。そんな経験もあって、この先も何が起こるか分からない、人生の時間には限りがあるといった感覚を、強く持つようになりました。

 私は今年で50歳になりましたが、残りの人生があと何年あるのか分かりません。ただ、それが何年であっても、しっかりと使命を持って生きていかなければいけないと思っています。

 直近の目標は、地方で事業継続に困っているような中小企業を買収して、雇用の安定と事業規模の拡大を図っていくこと。そして、この数年のうちには必ず、東証一部上場も果たすつもりです。2030年までは現在と同じようなペースで懸命に仕事をしたいと考えていますし、そのための健康な体も維持していきたいですね。

(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/写真:村田わかな)

福井康夫(ふくい やすお)さん
メディアフラッグ社長
福井康夫(ふくい やすお)さん 1968年千葉県生まれ。91年早稲田大学法学部卒業後、三和銀行(現三菱UFJ銀行)、セブン-イレブン・ジャパン、セブンドリーム・ドットコムを経て、2004年に覆面店舗調査などを手がけるメディアフラッグを設立。「『IT』と『人』をキーワードに流通業界に新しい価値を創造する」を事業コンセプトに、流通向けアウトソーシング事業を展開している。

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