断食で余分なエネルギーも仕事もシャットアウト【エイチ・アイ・エス澤田会長】
第1回 経営者仲間と実践する年1回の断食が恒例行事
澤田秀雄=エイチ・アイ・エス会長
仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、今月はエイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長(65歳)にご登場いただく。年に1回、経営者仲間と断食道場に行くのが恒例行事だという澤田会長。道場に行くのは断食だけが目的ではないようです。
6、7年前から行き始めた断食道場
年に1回、5月か6月頃に、伊豆にある断食道場に行くのが恒例行事なんですよ。もう6、7年になるかな。友人に誘われて、「面白そうだな、行ってみようかな」と思ったのがそもそものきっかけ。
本来は7日間のプログラムなのですが、忙しくてそこまで時間が取れないので、僕の場合はいつも5日間。その間、何も口にしないわけではなく、にんじんやりんごを絞ったジュースなどを飲んで過ごします。
東京にいながら断食しようと思っても、おいしそうなものが目の前にちらつくとかいろいろな誘惑があって、なかなか食への欲求を我慢できません。でもここの施設に来ると、最初から食べられないと思っているので、1日したらもう食べたいと思わなくなる。慣れてしまえば、あまり苦痛は感じませんね。
経営者仲間と一緒だから、あっという間
1人だとちょっときついかもしれないけれど、毎年、同年代の経営者仲間4人と一緒に、断食しているのもいいのかもしれません。みんな経営者で長年の知り合いだからお互いに気を使わずにすむのがいい。会社のスタッフを連れていくと嫌がられそうだし(笑)。
ゴルフを一緒にプレーしたり、プールや温泉に行ったり、サウナに入ったり。そうして楽しく過ごしていると、空腹を感じることなく、あっという間に時間が過ぎますね。
忙しい経営者同士で予定を合わせるのは大変じゃないかって? いつもこの時期に行くと決めているし、半年くらい前から優先的に予定を入れてしまいます。
断食した後は、なんとなしにすっきりします。実際、血糖値などの数値を測定するとたいてい改善されていますから、断食は僕に合っていると思います。常にどんなときも満腹なのはよくない。一定時間、お腹を空かせておくことも必要なのでしょう。
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