「シェー」のポーズで腰の衰えを防ぐ【川淵三郎さん=日本サッカー協会最高顧問】
第2回 日常の中で簡単に実践できることは何でも取り入れる
野地秩嘉=ノンフィクション作家
腰を痛めないストレッチは“シェー”のような格好
1つは足のかかとを上げる運動だ。
「毎朝、起きたらすぐに歯を磨きながら、つま先立ちを150回やります。ふくらはぎは“血流のポンプ”ともいえる部位で、ここを鍛えると血の巡りが良くなる。実際に、顔のむくみは取れるし、二日酔いにも効く。これをやるようになってから、ゴルフを二日続けてラウンドしても、足が痛くなることはありません」
私も川淵さんの真似をしてみたけれど、とても150回はできない。30回が限度である。川淵さん曰く、「一般の人であれば30回でいいよ」とのことだった。つま先立ちならば場所も取らないし、雨の日でも室内でできる。簡単な運動だから、誰でもできるし、続けることができる。
次が足の裏を伸ばすストレッチ。「足を前後に開いて、後ろの足のふくらはぎの筋肉を伸ばす。30秒ずつ、両足をやります。つま先立ちの後にやればいい」。そして、最後が腰を痛めないためのストレッチ。「足をやや前後に開き、前の足に体重をかける。右手を真上に伸ばして、頭上で左側に傾ける。昔、マンガ『おそ松くん』の中で流行った“シェー”のような格好です。これを両手でやります。各30秒です」
川淵さんに教えてもらった3つ運動は、すべてをやったとしても、5分とかからない。「簡単な運動だから効果がない」といった否定的な考えは、筆者の目の前にいる健康そのものの川淵さんを見ていると、まったく思い浮かばない。
次回、『「70歳でも80歳でも、飛距離は伸びますよ」』をお届けします(7月3日公開予定)。ぜひ、ご覧ください。
(写真協力:日刊ゲンダイ/取材・撮影協力:ヌーヴェルゴルフ倶楽部、千葉夷隅ゴルフクラブ)
『日刊ゲンダイ』で川淵三郎さんが登場する「相手をスコアアップさせ、自分も上達になる方法」を毎週火曜に連載中
日本サッカー協会最高顧問、日本バスケット協会会長、首都大学東京理事長
