ゴルフは歩いてラウンドする根っからのアスリート【川淵三郎さん=日本サッカー協会最高顧問】
第1回 年間50回ラウンド、ゴルフは「人を気遣い」「頭を使う」スポーツ
野地秩嘉=ノンフィクション作家
仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日頃からの健康管理が欠かせない。一流人が実践する健康マネジメント術について、「食事」「運動」「スポーツ」「睡眠」「ストレスマネジメント」「やりがい」など様々な切り口で紹介する。新連載に登場してもらうのは、「キャプテン」の愛称でも親しまれてる、日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎さん(78歳)。根っからのアスリートで、スポーツマネジメントのプロであり、しかも教育者、指導者だ。川淵さんが語る、「私の『カラダ資本論』」とは。
川淵さんは根っからのアスリート
川淵三郎。1936年、大阪府高石市に生まれた。現在78歳。「キャプテン」の愛称で広く知られている。元サッカー日本代表ではフォワードを務め、1964年の東京オリンピックには主力選手として出場した。日本サッカー界では今も語り草になっているアルゼンチン戦において、1ゴールをあげている。現役を退いてからは古河電工の営業マンとして仕事をした。
50歳を超えてから子会社に出向になったことで、川淵さんは会社人生に見切りをつけ、日本サッカーの改革に携わる。サッカーのプロ化に力を尽くし、1991年、Jリーグを創設。初代チェアマンに就任した。2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の後、日本サッカー協会の会長となり、現在は最高顧問。今年の春、対立していた2つの組織をまとめ上げたことで、日本バスケット協会の会長に就いた。また、2013年からは首都大学東京の理事長にも就任している。
川淵さんは根っからのアスリートで、スポーツマネジメントのプロであり、しかも教育者、指導者だ。
「健康のためだけでなく、長く続けているのはゴルフです。Jリーグのチェアマン時代にスタートしたゴルフコンペ『チェアマンズ・カップ』は、日本サッカー協会会長になって『キャプテンズ・カップ』に引き継がれています。首都大学東京の『理事長杯ゴルフ』などの定期的な大会を含めると、年間に50回はラウンドしていますね」
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