社長室ではほぼ100%、立ったまま過ごす【イトーキ 平井社長】
第2回 マシンを活用したストレッチも毎朝の習慣に
平井嘉朗=イトーキ
様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月ご登場いただいているのは、オフィス家具の製造・販売をはじめとするオフィス関連事業を手掛けるイトーキの平井嘉朗社長だ。第1回では「働きながら健康になる」オフィスづくりや、心の健康につながっているという「ガラス張りの社長室」について伺ったが、第2回ではそのオープンな社長室での働き方を中心にご紹介する。

前回、イトーキならではのワークスタイルを取り入れた新本社オフィス開設とともに、社長室をガラス張りにしたことをお話ししました。新本社で働くようになってから、私の働き方でもう1つ変化したことがあります。それは、常に立ったまま仕事をするようになったことです。
以前のオフィスでも、ミーティング時にスタンディングスタイルを取り入れたり、腰の高さ程度のキャビネットの上にパソコンを置き、立ったまま作業をしたりしていました。そうしたときは、座ったままでいるときよりも、血の巡りがいいように感じていました。じっと座ってみんなの話を聞くよりも、立ったまま、時には歩き回りながら話を聞き考えると、自由に発想しやすくなりますし、作業に集中しやすくもなるんですね。
そんな体感から、新本社オフィスの社長室では個人のデスクをなくし、電動で上下昇降する大きなミーティングテーブルを設置。そこを自分のデスクとしても兼用し、執務も会議も、ほぼ全て立ったまま行っています。
一応、通常のデスクの高さにして、座って仕事をすることもできます。そのために、イスも用意してあります。このイスは「FLIP FLAP(フリップフラップチェア)」という自社製品で、2016年に開催された「G7 伊勢志摩サミット」に採用され、各国の首脳陣に座っていただきました。機能的にも、デザイン的にも優れたイスなのですが、もったいないことにほぼ使われることなく、オブジェと化してしまっていますね(笑)。

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