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私の「カラダ資本論」

置かれた場所で咲けなければ、咲ける場所を探す【ライフネット生命・出口氏】

第3回 気兼ねなく上司の悪口を言い、いざとなったら逃げるが勝ち

 出口治明=ライフネット生命保険会長兼CEO

もし上司に引き止められたら? 部下が辞めると言い出したら?

 部下に退職の相談をされたとき、「俺が面倒を見るから、辞めるな」などといって引き止める上司がいますが、面倒を見るというのはどういうことか、きちんと考えるべきだと思います。

 私も以前よく相談を受けました。会社の方針で海外事業から撤退することになったとき、海外業務に携わりたいと考えていた社員から、語学の能力を生かして仕事がしたいと思っているが、このまま会社に残って仕事をするべきか、自分のやりたいことができる会社に転職するべきか悩んでいると。そのとき私は「君はどうしたい?」と尋ね、「転職したい気持ちの方が強い」と言われれば、「君の人生だから、自分の気持ちを大事にした方がいい」と答えていました。

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 優秀な部下が辞めたいと言ってきたときにも、人事担当者からは「彼は出口さんのことを慕っているので、出口さんが引き止めればきっと残るはずですから、なんとか説得してください」と頼まれたものの、説得するには2つの条件を満たしていなければいけないと考えて、辞めるなとは言いませんでした。

 2つの条件とは、自分が部下より健康で長生きすること。そして、自分が社長になると決まっていることです。この2つを満たしていれば、「俺が面倒を見るから、辞めるな」と言えます。でも、両方を満たしていなければ、部下の人生に責任を持てませんから、「辞めるな」とは言えないはずです。面倒を見るということは、それほど重い責任だということです。

 ですから、今の職場に見切りをつけて辞めようとしたときに、仮に上司から引き止められても、情に流されず、冷静に判断したほうがいいでしょう。


(まとめ:田村知子=フリーランスエディター)

出口治明(でぐち・はるあき)氏
ライフネット生命保険会長兼CEO
出口治明(でぐち・はるあき)氏 1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、72年、日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当するとともに、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革、保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年生命保険準備会社を設立。2008年、生命保険業免許を取得し、ライフネット生命保険を開業。2013年6月より現職。

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