日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 私の「カラダ資本論」  > 鏡を見て「年寄りくさい」ようだとダメ。だから体を鍛える【大和ハウス樋口会長】  > 2ページ目
印刷

私の「カラダ資本論」

鏡を見て「年寄りくさい」ようだとダメ。だから体を鍛える【大和ハウス樋口会長】

第4回 現役の間は、自分は戦士

 樋口武男=大和ハウス工業会長・CEO

医療・介護用ロボット事業を手掛けるワケ

10兆円をかなえるまでは、戦士として闘い続けますよ
10兆円をかなえるまでは、戦士として闘い続けますよ
[画像のクリックで拡大表示]

 オーナーは10兆円という目標をよくぞ言うてくれたと思う。これがなかったら、「3兆円まできた。そこそこええか。目標は5兆円くらいにしとこうか」と思っていたはず。人間は楽をしたい生き物だからね。

 当社は住宅や事業用施設の建設請負を中心とする事業で成長してきましたが、この建築請負型のスキームだけで10兆円を実現するのは厳しい。だから「ア・ス・フ・カ・ケ・ツ・ノ(安全・安心、スピード・ストック、福祉、環境、健康、通信、農業)」をキーワードに事業領域を拡大しています。

 その1つが健康です。歩行を助けるロボットスーツ「HAL®(ハル)」や、寝たきりの人の排泄物を自動で処理する装置「minelet 爽(マインレット さわやか)」といった製品をベンチャー企業とタッグを組み、販売しています。

左:全自動の排泄処理ロボット「minelet 爽(マインレット さわやか)」は、内蔵のセンサーが排尿、排便を感知。排泄と同時に排泄物を速やかに吸引し、温水で局部を洗浄、さらに除湿までをすべて自動的に行う。右:ロボットスーツ「HAL(ハル)」。体を動かすときに脳から筋肉に神経を通して送られる信号に反応し、歩行や関節をアシストする。写真提供=大和ハウス工業
[画像のクリックで拡大表示]
左:全自動の排泄処理ロボット「minelet 爽(マインレット さわやか)」は、内蔵のセンサーが排尿、排便を感知。排泄と同時に排泄物を速やかに吸引し、温水で局部を洗浄、さらに除湿までをすべて自動的に行う。右:ロボットスーツ「HAL(ハル)」。体を動かすときに脳から筋肉に神経を通して送られる信号に反応し、歩行や関節をアシストする。写真提供=大和ハウス工業
[画像のクリックで拡大表示]
左:全自動の排泄処理ロボット「minelet 爽(マインレット さわやか)」は、内蔵のセンサーが排尿、排便を感知。排泄と同時に排泄物を速やかに吸引し、温水で局部を洗浄、さらに除湿までをすべて自動的に行う。右:ロボットスーツ「HAL(ハル)」。体を動かすときに脳から筋肉に神経を通して送られる信号に反応し、歩行や関節をアシストする。写真提供=大和ハウス工業

 「何をしたら儲かるかという発想で、ことを構えたらいかん。どういう事業や商品が世の中の多くの人の役に立ち、喜んでいただけるかということが大切や」というのがオーナーの教えです。僕はそれを忠実に守っています。

 2015年3月期の連結売上高は約2兆8100億円。創業60周年に当たる2016年3月期は3兆円を超えました。でも自分の気持ちとしては3兆円、4兆円では到底納得できない。是が非でも10兆円をかなえないかん。亡きオーナーとの約束を果たすまでは元気に全力で業務に邁進するつもりです。

[画像のクリックで拡大表示]

(まとめ:荻島央江=フリーライター/インタビュー写真:鈴木愛子/体操中の写真:大亀京助)

取材を終えて

 大和ハウス工業では、排泄物を自動で処理し、利用者や介護者の負担を軽減する自動排泄処理ロボットを取り扱っています。「当社のオーナーは苦労人で、徹底した現場主義。もし存命だったら、『その商品のことをいい、いいって言うけど、お前は自分で使ってみたんか』と聞かれるに決まっとんやから」と、樋口会長自らモニター役を買ってでたそうです。

 もちろんオーナーの教えもあると思いますが、それ以上に好奇心があったのではないでしょうか。今回お聞きした話の中で、ダイエット飲料や味噌汁、腰掛タップダンスは人から薦められて始めたもの。年齢を重ねるにつれ、新しいことにチャレンジするのが億劫になるものですが、樋口会長は興味を持ったらすぐに取り入れ、しかも継続されています。

 そんな好奇心であり、柔軟性がきっと若さであり、健康の秘訣なのでしょう。腰掛タップダンスを身振り手振りで実演してくださる姿がとてもチャーミングでした。(荻)

■樋口会長のカラダ資本論
第1回 70代でも毎朝、腹筋80回、足の開閉50回
第2回 エネルギーの源は、夜の肉400g
第3回 60歳でシングルになり、75歳でエイジシュート

■その他の経営者のカラダ資本論
【ベネッセ原田氏】私が60歳目前で運動を始めたワケ
【JINS社長田中氏】2カ月で4キロ減、人は知識がつくとやせられる
【星野リゾート星野氏】「1日1食主義でハングリーハイで思考がクリアに」
【ジャパネット髙田明氏】「1年半、会社のエレベーターに乗っていません」
【GMO熊谷社長】「1000人に1人」のカラダはこう作っている
【エレコム葉田社長】男性ホルモン治療で、ドライバー飛距離260ヤードに
【元トリンプ社長・吉越氏】リーダーの責務は「まず、よく寝ること」
【グロービス堀義人氏】割れた腹筋でプールサイドに立ちたい

樋口武男(ひぐちたけお)さん
大和ハウス工業会長・CEO
樋口武男(ひぐちたけお)さん 1938年兵庫県生まれ。61年関西学院大学法学部卒業後、鉄鋼商社勤務を経て63年、大和ハウス工業に入社。84年取締役、89年常務、91年専務を経て、93年、債務超過寸前のグループ会社、大和団地社長に就任。経営再建を果たす。2001年大和ハウス工業と大和団地の合併に伴い、大和ハウス工業社長に就任。04年から会長兼 CEO(最高経営責任者)を務める。

先頭へ

前へ

2/2 page

日経グッデイ初割春割キャンペーン2022

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 放置すると命を脅かす「高血圧」 140未満でも油断禁物

    収縮期血圧(上の血圧)が基準値の140より低くても130以上であれば「高値血圧」と言い、生活改善が望まれる。そこで本記事では、なぜ血圧を下げる必要があるのかや、手軽で効果的な「血圧リセット術」について紹介する。今年こそ、高血圧を改善しよう。

  • 健康長寿の生命線! 放置は禁物 「腎臓」の異常値

    生命維持に欠かせないさまざまな機能を担っている腎臓は、よほど悪くならない限り悲鳴を上げない「沈黙の臓器」でもある。本記事では、大切な腎機能が失われる前に、異常値にどう対処すればいいか、腎臓を守るためにはどのような生活習慣に気を付けていけばいいかについて解説する。

  • 加齢で進む胃の不調 機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の原因と対策

    加齢により胃の機能が衰えると、さまざまな不調が起きる。ピロリ菌の除菌が進んで胃がんや胃潰瘍が減ってきた今、胃の病気の主役は、胃もたれや胃痛の症状を招く「機能性ディスペプシア」と、胸やけやげっぷが起きる「逆流性食道炎」の2つに移行しつつある。なぜ機能性ディスペプシアと逆流性食道炎は起きるのか、どのような治療が必要なのか、セルフケアで改善・予防できるのか。このテーマ別特集では、胃の不調の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設 日経Gooday初割キャンペーン2022

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.