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私の「カラダ資本論」

格闘技を始めて選手たちのマインドも理解していきたい【秦アンディ英之氏】

第2回 始めるなら中途半端は嫌。徹底して突き詰める

 秦アンディ英之=ONE Championship

様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム。今月は2019年3月に日本に上陸した格闘技団体、ONE championship(ワン・チャンピオンシップ)日本代表取締役社長の秦アンディ英之氏に話を伺っている。今回は学生時代、そして社会人でも一流のアメリカンフットボール選手として活躍していた秦さんに、その頃からトレーニングと栄養補給、そして運動や食事の現状について語ってもらった。

 学生時代から社会人の3年目までアメフトの現役でした。その間の教えというのが、“いかに多く食べるか”(笑)。身長が176cmですから、アメフト選手としてはサイズが小さいんです。そこで体を大きくしていかなければいけませんでした。

 学生時代は割と体が細いほうで、スピード勝負で何とか通用していました。しかし社会人になると、それに加えてパワーも必要になります。筋肉をつけて体を大きくしていかないと、通用しなくなるんです。もともと太る体質ではなかったので、栄養学を学んだり、トレーニング方法に工夫を加えたりして、体を大きくして行きました。プロテインも積極的に活用していましたね。

 かと言って、アメフトの場合は筋肉隆々なだけでは通用しません。試合シーズンがオフになった瞬間、冬場は徹底した筋トレに加えて、有酸素運動も取り入れて持久力の強化も図っていきました。春から夏は少し多めの負荷をかけて体力のベースを強化。そして秋に向けての本番という感じでした。もう少し細かく言うと、例えば月曜がオフでしたら、火曜と水曜に大きな負荷をかけて、木曜の少し軽めのトレーニング。そして金曜日に調整して、土日を迎える。こういうリズムを作っておくと、人間としてのバイオリズムが見えてくるんです。そこがこだわった点でしたね。最終的には体重を90kg近くまで持っていけました。

アメリカ赴任時代の食生活で体脂肪だけの体に

 こういったことが、今の生活における体調管理にも役立っているとは思います。でも、実をいうと引退した後が大変で、体がブクブクと大きくなってしまったんです。自分では「ん、体がさらに大きくなってきたな」と思っていたんですが、体重がほとんど変わらないのに、筋肉が落ちて脂肪が増えてしまったんです。もう、服なんかパツパツになってしまって。周りからも、昔は「アメフト選手ってすごいですね」と言われていたんですが、「ちょっとやばくない?」と(笑)。体型が丸くなってしまったんです。

 ちょうどソニーでアメリカ駐在の時期。みなさんも向こうの食事のボリュームが多いのは知っていますよね。そこに、現役選手時代からの“食べきる”というマインドが残っていたのが原因です(笑)。出されたものを全部食べていたので。引退して少しして体が丸く大きくなり始めてから、「残してもいいんだな」ということに気がつきました。

 それからです、以前の栄養学の知識を応用したり、新しい理論を取り入れたりして、食事に気を使うようになったのは。今の食事パターンは、朝昼は通常どおり、夜は軽めにしています。意識しているのは、赤身の肉をできるだけ取るようにしていることです。でも、夜は炭水化物をとりません。お酒は、ビールには絶対手を出しませんね、蒸留酒だけです。お客さんとの会食の時にも、セーブするようにして、そんなガツガツ食べることはしません。そうするだけで体脂肪を減らすことができて、ここ数年の体重は78kgを保っています。

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