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私の「カラダ資本論」

格闘技を始めて選手たちのマインドも理解していきたい【秦アンディ英之氏】

第2回 始めるなら中途半端は嫌。徹底して突き詰める

 秦アンディ英之=ONE Championship

ワン・チャンピオンシップに所属する選手たちと

少ない休みの中で運動時間を確保するのが今年の改革

 前にも少し言いましたが、現在は本当に365日仕事をしているような状態です。スポーツのイベントは週末が多いし、ウイークデーはその準備や打ち合わせです。どちらかというと、仕事が趣味のようになっています。今までスポーツの分野で育ってきたので、それもあまり苦ではないのですが、自分で運動するとなると、遊び感覚ではゴルフなどにいきますが、まとまった時間を取ることができないのが現状なんです。

 年間で休みといえば10日あればいいほうですね。たまたま1日何もしなくていい日があれば、最近は景色を眺めながら考え事をして、2時間くらいウォーキングをしているんです。そんな時に仕事上の問題の解決策や、新しい発想が生まれることもありますね。

 そういう意味では、今年はもっと運動できる時間、日数を作っていくというのが、僕の中で変革しなければいけない部分で、新たなミッションになっていますね。以前に出張先のシンガポールでは少しムエタイを習ったりしていたので、それは楽しかったですね。わりと僕は攻撃的な性格なので。今はうちに所属している総合格闘技選手のジムで、キックボクシングを始めようと思っています。

 実は僕がアメリカで通っていた高校というのが、レスリングも強かったんです。僕はアメフトでしたが、彼らを見ていて「やってみたいな」という気持ちも強かったんです。しかし、アメリカの部活はシーズン制で、レスリングは冬場が本番。僕はその時期は筋トレをすると決めていたんで、入らなかったんです。

 そんなマインドがあるので、これからジムに入って格闘技を始めたいんです。キックから寝技までを実践してみたい。アメフトと格闘技は似ているところがありますからね。強いチームというのは、まず、個が優れた選手が多い。それが集まって連携するから良いプレーができます。格闘技もそこは全く変わりません。アメフトで言えば、タックルするマインドとか、仕掛けなども同じです。この人に対して、どうすれば当たり負けしないか、どうすれば攻撃をかわせるかと考えるところです。

 ここ数年運動をしてこなかったのは、これは僕の性格のいけないところかもしれないんですが、始めるなら中途半端は嫌なんです。徹底して突き詰めていかないと気が済まない。だから今まで、なかなか新しい分野の運動を始められなかったんです(笑)。しかし、今年こそは頭で理解するだけではなく、自分が代表を務めている以上、実際に格闘技を体感して、より深いところを探って行きたいと思っています。

 次回は、新しいスポーツビジネスを運営するにあたって感じるストレスについて伺います。

(まとめ:松尾直俊=フィットネスライター/写真:村田わかな)

私の「カラダ資本論」【ONE championship日本代表取締役社長】

第1回 飛行機の中での映画と睡眠が「脳の健康」を保つ
第2回 格闘技を始めて選手たちのマインドも理解していきたい
第3回 逃げてはいけないストレスが成長させてくれる
秦アンディ英之(はた アンディ ひでゆき)さん
ONE championship日本代表取締役社長
秦アンディ英之(はた アンディ ひでゆき)さん 1972年生まれ。少年時代は日本とアメリカを行き来する生活を送る。日本の高校を卒業後、明治大学法学部に入学。同時にアメリカンフットボール部に所属して活躍。東西学生オールスター戦の関東代表選手にも選出された。1996年、大学卒業後にソニー入社。同時に母校のコーチを1年間務めた。1997年からはソニー勤務と並行して、社会人アメリカンフットボールの名門、アサヒビールシルバースターに入団し、社会人選手権や、大学優勝校と戦って日本一を決めるライスボウル(日本選手権)で優勝。1999年、26歳で現役を引退。ソニーでは、FIFAとサッカーW杯の2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会でのパートナーシップや全世界を束ねる広告戦略などを担当。2013年にスポーツ専門の調査コンサルティング会社、ニールセンスポーツの日本法人および北アジア地域代表に就任。2018年12月、ONE Championship日本代表取締役社長に就任。2020年2月、Jリーグ特任理事にも就任。

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