スターバックスCEO時代もコーヒーは午後3時まで
リーダーシップコンサルティング岩田社長 第2回
岩田 松雄=リーダーシップコンサルティング社長
来客にはコーヒーを、自分には密かに白湯を
また、その日のうちの午前0時までに就寝することも、自分の中でのルールにしています。午前0時までに眠りに就くのと、0時を過ぎてから寝るのとでは、翌日の体調、特に頭のキレが全く違うことを経験的に感じています。
午前0時までに眠るために、「コーヒーを飲むのは午後3時まで」というルールを決めています。これもやはり経験的に、午後3時以降にコーヒーを飲んだ日は、どうも寝つきが悪くて眠れない。不思議なことに、紅茶や緑茶を飲んでも問題はないのです。人には「思い込みでは?」と言われることもありますが、私は絶対に眠れません。ですからコーヒーは大好きですが、午後3時以降は飲まないことに決めています。
とはいえ、コーヒーを提供するスターバックス コーヒー ジャパンのCEO時代には、来客があるとコーヒーを出しますから、自分だけ飲まないわけにもいきません。そこでどうしていたかというと、秘書さんにお願いして、自分の分はマグカップに白湯を入れて出してもらっていました。これなら、お客様のほうも気になりませんからね(笑)。
過度の飲酒は生活の規律を乱す
夜にお酒を飲むことはほとんどありません。もともとお酒に弱い体質ということもありますが、たまに晩酌をすると酔ってつい、うたた寝をしてしまいます。すると夜中に目が覚めて、寝ようとしても目がさえて眠れなくなる。翌日にも眠気が残ってボーとなってしまい、非常に生産性の低い1日になるんですね。おまけに、その夜はお酒を飲まなくても、早い時間にソファーでまたうたた寝したりと、生活のリズムがしばらく狂ってしまいます。
自分が知っている限り、海外ではアフター5の時間は家族を大切にする文化があるので、夜にお酒を飲むような仕事上の接待はほとんどありません。一方、日本の企業やビジネスパーソンは、接待や飲み会など飲酒の機会がとても多い。「まあとりあえず一杯やりますか」という雰囲気ですね。海外のビジネスパーソンからしてみると、アルコール依存症を疑われてもおかしくないかもしれません(笑)。
私もたまには飲みますし、お酒のおいしさも分かります。全く飲むなとは言いませんが、連日のように飲み屋をハシゴして、就寝時間が遅くなったり、二日酔いになったりといった飲み方は、やはり改めたほうがいいと思います。深酒や喫煙といった好ましくない習慣は誰しも悪いと分かっているのだから、自分で律してやめることは、健康を維持し、仕事で良いパフォーマンスを発揮するためにも大切なことだと思います。
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- 「静かに行く者は健やかに行く」