「3ない主義」でストレスを軽減【星野リゾート・星野氏】
第3回 ストレスコントロールのためなら変人と思われてもいい
星野佳路=星野リゾート代表
なぜなら、「あの人は仕方がない」とあきらめてもらえますから(笑)。「失礼なヤツだ」と陰で言われていたとしても、自分にとってはストレスをコントロールすることの方が大事なのです。
会議はある程度の時間で終わりますが、会食は長くなりがちです。また、私は夕食しか食べませんから、その1食の質にはこだわりたい。もちろん、面白そう、楽しそうと思える会食には行きますよ。
3ない主義はストレスのコントロールが目的ですが、結果的に効率的な時間の使い方ができ、睡眠や運動の時間も確保できる。すべてがうまくつながっているんですね。
何かを犠牲にしないと、心身の健康は得られない
年を重ねるごとにどんどんわがままになっていて、周りにも迷惑をかけていると思いますが、ストレスマネジメントはそうしてでもやらねばならない重要な課題なので、割り切って自分のしたいようにしています。
何かを犠牲にしないと、心身の健康は得られない。それぐらいの気持ちでね。
40代で不整脈があったのも、ストレスの影響が大きかったのではないかと思います。3ない主義で自分にとって意味のない我慢をするのをやめてからは、ほとんど出なくなりました。
わがままの最たるものは、趣味のスキーですね。
以前、このコラムでグロービスの堀さん(グロービス経営大学院学長の堀義人さん)が、私のスキーの年間滑走日数を25日と話していたそうですが(「毎年『スノボは15日間』『山登りは8日』と決めています」をご参照ください)、それはかなり以前のこと。現在では60日を超えています。
※星野氏のカラダ資本論、明日は「スキーの滑走日数は年間65日を目標に」をお届けします。
(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:増井友和)
■星野氏のカラダ資本論
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第2回 快眠のためにやめた2つのこと
第4回 スキーの滑走日数は年間65日が目標
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星野リゾート代表
