日経グッデイ

私の「カラダ資本論」

快眠のためにやめた2つのこと【星野リゾート・星野氏】

第2回 いかに「深い睡眠」がとれるかを重視

 星野佳路=星野リゾート代表

仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、星野リゾートの星野佳路代表(55歳)の第2回目のテーマは「睡眠」だ。トータルの睡眠時間より、「深い睡眠(ノンレム睡眠)を3時間以上」とることにこだわっているという星野氏だが、さて、そのために気を付けていることとは?

トータルの睡眠時間より、「深い眠り」を3時間以上確保できたかを重視しています。
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 睡眠については、「深い睡眠」を3時間以上とることにこだわっています。睡眠は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)のバランスが大切で、とくに脳や身体を休める深い眠りがとれていないと、質の高い睡眠は維持できないといわれます。そこで2年ほど前から、スマートフォンの健康管理アプリ「Withings」で睡眠のパターンを毎日測定しています。

浅い眠りと深い眠りがそれぞれどのくらいあったかがグラフで表示されるので分かりやすいのです。
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 ただ測定するだけでなく、その結果から睡眠のパターンを把握することが重要です。例えば、全体の睡眠時間は7時間とれていても、深い眠りが3時間以上とれていなければ、なぜだろうとその原因を探ります。この振り返りを繰り返すことで学びとなり、上手に眠れるようになってきました。


睡眠パターンを分析してやめた2つのこと

 振り返りをして分かったのは、私の場合、寝る前にお酒を飲みすぎると眠りが浅くなるということです。そのため、最近は、飲酒は眠りに就く2時間前までと決めています。

 もう一つ、振り返りの結果、やらないと決めたことがあります。それは…。

 就寝前のメールのやりとりです。よく、パソコンやスマートフォンの画面などでブルーライトを見ていると寝つきが悪くなるといわれますが、そういうことよりも、メールの内容に興奮して、会話が白熱することの方が影響が大きいように感じますね。メールのやりとりをしても眠りには就けるものの、なかなか深い眠りに入れなくなるのです。

 こうしたルールを実践すると、深い眠りが3時間以上とれるようになり、体調の良さを実感できるようになりました。測定の結果と自分の感覚が一致するんですね。

 トータルの睡眠時間よりも睡眠の質を重視していますが、3時間以上の深い眠りを確保するには、もちろん一定時間以上の睡眠をとることも必要です。実感としては、最低でも6時間は睡眠時間をとらないと、3時間の深い眠りは維持できないと思いますね。

1日1万歩以上の“黒字”達成を日課に

食事の制限や毎日のウォーキングで体重管理もバッチリ!
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 睡眠のパターンと同様に、1日の歩数も毎日計測しています。目標は1日1万歩以上。1日1食で食事の量を抑えると同時に(詳しくは前回記事「1日1食主義で思考がクリアに」を参照)、1万歩以上歩くことで基礎代謝を上げ、体重を管理する狙いです。

 1日1万歩以上を達成するため、昼間はできるだけ歩くようにしています。もともと会社に公用車がなく、都内での移動は自転車と徒歩が中心。打ち合わせにも時間があるときは歩いていきます。約束までの時間に余裕がないときは電車やタクシーを利用しても、帰るときは歩くなどの工夫をします。

 それでも歩数が足りないときは、仕事を終えたあと、オーディオブックを聞きながら歩くこともありますね。30分歩くと約3000歩。1時間歩ければ5000歩から6000歩になります。日中に1万歩を達成できなかったときは、夜歩いて、必ず“黒字”にしてから眠る(笑)。これを日課にしています。




※星野氏のカラダ資本論、明日は「『3ない主義』でストレスを軽減」をお届けします。

■星野氏のカラダ資本論
第1回 1日1食主義でハングリーハイで思考がクリアに
第3回 「3ない主義」でストレスを軽減
第4回 スキーの滑走日数は年間65日が目標

■その他の経営者のカラダ資本論
【ジャパネット髙田明さん】「1年半、会社のエレベーターに乗っていません」
【GMO熊谷社長】「1000人に1人」のカラダはこう作っている
【エレコム葉田社長】男性ホルモン治療で、ドライバー飛距離260ヤードに
【元トリンプ社長・吉越氏】リーダーの責務は「まず、よく寝ること」
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(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:増井友和)

星野佳路さん
星野リゾート代表
星野佳路さん 1960年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現在の星野リゾート)社長に就任。所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。2014年には開業100周年を迎え、2016年1月現在、全国で35のリゾート、旅館を運営。7月には、東京・大手町に「星のや 東京」のオープンも予定している。