快眠のためにやめた2つのこと【星野リゾート・星野氏】
第2回 いかに「深い睡眠」がとれるかを重視
星野佳路=星野リゾート代表
就寝前のメールのやりとりです。よく、パソコンやスマートフォンの画面などでブルーライトを見ていると寝つきが悪くなるといわれますが、そういうことよりも、メールの内容に興奮して、会話が白熱することの方が影響が大きいように感じますね。メールのやりとりをしても眠りには就けるものの、なかなか深い眠りに入れなくなるのです。
こうしたルールを実践すると、深い眠りが3時間以上とれるようになり、体調の良さを実感できるようになりました。測定の結果と自分の感覚が一致するんですね。
トータルの睡眠時間よりも睡眠の質を重視していますが、3時間以上の深い眠りを確保するには、もちろん一定時間以上の睡眠をとることも必要です。実感としては、最低でも6時間は睡眠時間をとらないと、3時間の深い眠りは維持できないと思いますね。
1日1万歩以上の“黒字”達成を日課に
睡眠のパターンと同様に、1日の歩数も毎日計測しています。目標は1日1万歩以上。1日1食で食事の量を抑えると同時に(詳しくは前回記事「1日1食主義で思考がクリアに」を参照)、1万歩以上歩くことで基礎代謝を上げ、体重を管理する狙いです。
1日1万歩以上を達成するため、昼間はできるだけ歩くようにしています。もともと会社に公用車がなく、都内での移動は自転車と徒歩が中心。打ち合わせにも時間があるときは歩いていきます。約束までの時間に余裕がないときは電車やタクシーを利用しても、帰るときは歩くなどの工夫をします。
それでも歩数が足りないときは、仕事を終えたあと、オーディオブックを聞きながら歩くこともありますね。30分歩くと約3000歩。1時間歩ければ5000歩から6000歩になります。日中に1万歩を達成できなかったときは、夜歩いて、必ず“黒字”にしてから眠る(笑)。これを日課にしています。
※星野氏のカラダ資本論、明日は「『3ない主義』でストレスを軽減」をお届けします。
■星野氏のカラダ資本論
第1回 1日1食主義でハングリーハイで思考がクリアに
第3回 「3ない主義」でストレスを軽減
第4回 スキーの滑走日数は年間65日が目標
■その他の経営者のカラダ資本論
【ジャパネット髙田明さん】「1年半、会社のエレベーターに乗っていません」
【GMO熊谷社長】「1000人に1人」のカラダはこう作っている
【エレコム葉田社長】男性ホルモン治療で、ドライバー飛距離260ヤードに
【元トリンプ社長・吉越氏】リーダーの責務は「まず、よく寝ること」
【グロービス堀義人氏】割れた腹筋でプールサイドに立ちたい
(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:増井友和)
星野リゾート代表
