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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

ゴルフは私にとって“病院”みたいなもの

第4回…「2020年の東京オリンピックに選手で出たい」【矢嶋正一さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

ラウンド中は競歩の選手並みに速足で歩く

 こうしてみると、特別な健康法というものは何もない。

 「そうです。健康法はとくにありません。強いていえば無理しないことが健康法です。ふだんは起きたいときに起きて、寝たいときに寝る。食べたいときに、食べたいものを食べる。ストレッチや柔軟体操も、コレといったものはしない。ただ、試合などがあると、その試合当日のスタート時間に合わせて体調を整えるようにしています。8時スタートなら、試合の3~4日前から8時スタートのスケジュールに合わせて起きるんです。これが心身の緊張感を生んで、体調維持にいい効果をもたらしているような気がします」(矢嶋さん)

 文字通りの「常在戦場」だ。

 矢嶋さんと一緒にラウンドして気付いたことが1つある。歩き方がものすごく速いことだ。スタスタスタと、まるで競歩選手のような速足で歩く。歩くときの姿勢もよく背すじがスッと伸びている。人間の運動の基本は「歩き」にあるというが、歩き方がきちんとしていれば、格別、運動はしなくてもいいのかもしれない。

 「旧制中学時代は学校まで片道4キロを徒歩で通学しましてね、軍事教練があると、どんなに寒くてもポケットに手を入れてはいけなかったし、上級生に出会うと必ず敬礼をさせられ、歩くのも常に駆け足だった。だから、今の若い人たちみたいにダラダラと歩けない。86歳になっても歩くのが速いといわれるのは、若い頃の生活習慣がそうだったからでしょうね」(矢嶋さん)

2020年の東京オリンピックまで生きて、選手で出たい

 それにしても、今やゴルフがすべて、という矢嶋さん。ここまで入れ込んだのは、ゴルフのどこに魅了されたからだろうか。

 「やはり自分の思っているとおりのスコアが出るかどうか。そこに向かって挑戦をするのが一番面白いですね。思っているスコア? それは常に70台です」

 ゴルフ場はプレーヤーの思い通りにならないように設計されている。そのことが分かっているからこそ、思い通りになったときの喜びが大きいということだろう。

初対面の人と回ると、緊張していいスコアが出るんです
[画像のクリックで拡大表示]

 最後に今後の目標を聞いてみた。

 「東京オリンピックまで生きたいですね。霞が関CCは、1929年のオープンで、私と同じ年なんです。だから2020年の東京オリンピックまで生きて、できれば選手として競技に参加したいなあ(笑)」

 どうです、この目標の高さ。衰えを見せないチャレンジングスピリット!

 東京オリンピックの選手選考を担当している委員の皆さん、「長寿国ニッポン」の象徴として、矢嶋さんをぜひゴルフ競技の1番ティーに立たせていただくことはできないでしょうか。

<現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」は今回で終了いたします。長い間、ご愛読ありがとうございました>

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