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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

日本グランドシニア優勝! スゴ腕“元銀行マン”の飽くなき挑戦

第1回 「80台のエージシュートは嬉しくないな」【矢嶋正一さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

リタイアしてからは71歳で日本グランドシニア優勝

 63歳で完全にリタイアしてからの矢島さんの戦績はもっと凄い。

 矢嶋さんが所属するもう1つのホームコースである下仁田CC(群馬県)では、1995年(66歳)、1997年(68歳)、2000年(71歳)とシニアチャンピオンに3回輝いたあと、グランドシニアチャンピオンは2004年(75歳)から合計7回。さらに、桐生CC(群馬県)でも70歳から13回グランドシニアチャンピオンになっている。

 「下仁田CCの2004年と2005年は、スコアが75と72で、ともにエージシュートを達成してのグランドシニアチャンピオンでした。また桐生CCでも2002年(73歳)に73で、やはりエージシュートでグランドシニアを獲っています」(矢嶋さん)

 それだけではない。矢嶋さんはこの間、70歳で関東グランドシニア優勝、71歳には日本グランドシニア優勝などの成績を残している。なかでも日本グランドシニアは、初出場した70歳のときに3位、翌年71歳で優勝を果たし、72歳で5位、74歳で2位と、5回出場して1位、2位、3位、5位に入る活躍ぶりだ。

矢嶋さんのクラブセッティング。ウッド類はゼクシオプライム、アイアンはブリヂストン、パターはオデッセイ#7
[画像のクリックで拡大表示]

 「出向先の埼玉県信用組合協会を63歳でリタイアしたのは、関東シニアや日本シニアに出たかったからです。早くリタイアしてゴルフ三昧の生活を送りたいという思いは若い頃からありました。サラリーマンをしていると、平日に開催されることが多いアマチュアの大会に出場できないんです。信用組合協会の勤務は比較的楽でしたが、それでも大会のたびに休むのは気がひける。協会からはもう1期、専務理事で残ってくれと言われて、仕事をとるか、ゴルフをとるか悩みましたが、体がボロボロになってからゴルフをしてもつまらない。どうせやるなら元気なうちに関東シニアや日本シニアに出たいなと思って、それでスパッとリタイアしたのです」(矢嶋さん)

 “飽くなき挑戦欲”―クラブ競技だけでなく、関東シニアや日本シニアを目標にもう一段高いところに挑むのだという矢嶋さんの気概が、現役時代から今日まで息の長いゴルフ人生を歩み続けてこられた原動力といえるのではないだろうか。

初エージシュートは68歳のときに65で回って達成

 矢嶋さんのエージシュート回数は12月1日現在、374回に到達している。

 「初エージシュートは68歳のときに65で回って達成しました。思い出に残るエージシュートは76歳のときですね。クラブ対抗のメンバーの1人が急に出場できなくなり、ピンチヒッターに駆り出されて出場したら76で回って、メダリストでエージシュートを達成したんです。表彰式で、この人がメダリストでエージシューターですよ、と紹介されて恥ずかしかったです(笑)」(矢嶋さん)

矢嶋さんのエージシュート達成記録。エージシューターはメモ魔が多いのが特徴だ
[画像のクリックで拡大表示]

 クラブ対抗の代表選手として1973年から2008年まで出場。前述の76歳と78歳のときにエージシュートを達成している。

 「最近はホームコースはもちろん、霞ヶ関CCなど近隣のコースでも、行くと、顔見知りのキャディさんから『いま何回ですか』と聞かれるので、エージシュートを出さないと申し訳ないような気になって、けっこう緊張します(笑)」(矢嶋さん)

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