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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

82歳で年間150ラウンド、「クラブハウスが居間で、フェアウェイが庭です」

第3回…ハンデ3.8の極意は「ダボは絶対に叩かない」【赤﨑俊美さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

ゴルフを嗜む者であれば、生涯に一度は経験したいことが3つあるとされる。「ホールインワン」「アルバトロス」、そして「エージシュート」だ。偶然などによってもたらされることが多いホールインワンなどとは違い、自分の年齢よりも少ない数字のスコアで回るエージシュートは、真の腕前だとされる勲章の1つ。そして何より、70代、80代、90代…でゴルフができる「元気の証」でもある。ゴルフを始めた経緯も、その人生も様々。現役エージシューターから学ぶ「体のこと」「ゴルフの極意」をお届けする。

ゴルフはお金持ちで暇のある人の遊びだと思っていた

 今年11月5日のラウンドで778回目のエージシュートを達成し、今も記録更新中の赤﨑俊美さん(82歳)は、1933年(昭和8年)に鹿児島県枕崎市で生まれた。カツオの水揚げとカツオ節の産地として知られる漁業の街に育ち、枕崎水産高校を卒業している。

 「高校時代はテニス部に所属していましたが、野球の試合があれば野球部に、卓球の大会があれば卓球部にと引っ張られて、いろんな試合に駆り出されました。部員が少なくて、掛け持ちが当たり前だったんです」(赤﨑さん)

 1952年に高校を卒業し、大洋漁業(現・マルハニチロ)に入社。長崎支社に配属される。

1952年に高校を卒業し、大洋漁業(現・マルハニチロ)に入社。長崎支社に配属される。「当時、ゴルフはお金持ちで暇のある人の遊びだと思って、あんな小さなボールを打って何が面白いんだろうという感じでしたね」(赤﨑さん)
1952年に高校を卒業し、大洋漁業(現・マルハニチロ)に入社。長崎支社に配属される。「当時、ゴルフはお金持ちで暇のある人の遊びだと思って、あんな小さなボールを打って何が面白いんだろうという感じでしたね」(赤﨑さん)

 「初めに配属されたのは冷凍部という部署です。当時は沖縄の沖でマッコウクジラが獲れたんです。クジラの肉は体温のあるうちに冷やさないと真っ黒になる。製氷作業が追い付かなくて、残業時間が毎月250時間以上という時期もありました」(赤﨑さん)

 無論、この頃は自分がやがてゴルフをすることなど夢想だにしなかった。当時、会社では野球やソフトボールに興じ、ソフトボールは県大会にも出場したほどの強豪だったという。

 大洋漁業といえば、かつてプロゴルファーたちも一目置いたと言われるアマチュアゴルフ界のレジェンド、中部銀次郎を輩出した中部家がオーナーの会社である。だが、だからといって社内ゴルファーが多かったわけではないそうだ。

 「当時、ゴルフはお金持ちで暇のある人の遊びだと思って、あんな小さなボールを打って何が面白いんだろうという感じでしたね」(赤﨑さん)

 赤﨑さんがゴルフと出合ったのは40年前。42歳の頃である。友人から「ゴルフくらいはしないとこれからのサラリーマンは付き合いができないよ」と言われて始めたのがきっかけだった。

「飛ばし」の醍醐味にすっかり魅了された

 実際にゴルフをやってみると、これが意外に面白い。止まっているボールなど簡単に打てると、軽く考えていたが、練習場ではまったく当たらない。それが赤﨑さんの負けん気に火をつけた。やっと当たるようになってコースに誘われ、初ラウンドは62・58の120ぴったりだった。

ボールが遠くに飛んでいくゴルフの「飛ばし」の醍醐味にすっかり魅了されたことが、たちまち夢中になった理由でもある。
ボールが遠くに飛んでいくゴルフの「飛ばし」の醍醐味にすっかり魅了されたことが、たちまち夢中になった理由でもある。

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