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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

82歳エージシューター、肩の手術をやめた理由は「前よりスコアがいいから」

第1回 「ゴルフがなかったら“生ける屍”になっていた」【赤﨑俊美さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

ケガを抱えたまま4連続ラウンド、スコアはすべて70台!

 肩の完治はまだまだ遠い先。ケガを抱えたままでの久しぶりのラウンドでも気持ちがよかったせいか、赤﨑さんは、なんといきなり70台の好スコアで回った。記録に残している当時のノートをめくると、ケガをした後、最初にラウンドした11月19日が75の好スコア。23日と24日も連続して75。27日はなんと74だった。

 結局、赤﨑さんは、迷った末に、予約していた内視鏡手術を受けることを辞退した。

 「肩は痛いし、腕は上がらなくてドライバーは飛ばないけれども、なぜかスコアはいい。『だったらもう手術なんかしなくていいよ』と、かかりつけの整形外科医に相談してから決断しました」(赤﨑さん)

 もちろん、手術をしなかった場合のリスクも聞いている。重いものを持ち上げる動きはできなくなるし、肩の上げ下げによる痛みは残る。腱板は切れていても肩の動き自体は三角筋という筋肉でもカバーできるので、そこを強化すればクラブを振る動きくらいは何とかなるだろうということだった。

 それならば三角筋を強化してゴルフを続けよう―。

「ゴルフのお陰で私は生き返ったのです」

 「とにかく、クラブさえ振れれば、それ以外は肩が使えなくて日常生活で不自由してもいいという思いでした(笑)」(赤﨑さん)

 ボールはまったく飛ばなくなったし、クラブをキャディバックから取り出すときには痛みが走ったが、青いフェアウエーの上を歩くだけで気分が晴れやかになり、翌日もまた理学療法士の指導を受けに行く気になった。そして、コースに出ると無意識のうちに少しでも飛ばそうとしてスイングアークが大きくなっていく。やがて肩の可動域が広がってくるのが実感できると、その感動が赤﨑さんをまたコースへと誘った。

 「ああ、ゴルフをやっていてよかったなあと、今はしみじみ思っています。ゴルフが私にとってのリハビリであり、仲間と競い合うことで私のケガは治りつつあるのです。もし、医師の勧め通りに手術を受けていたら、腱板は治ったとしても、その後のリハビリ期間中にゴルフができずに足腰が弱ってしまえば、今ごろは“生ける屍”になっていたかもしれません。ゴルフのお陰で私は生き返ったのです」(赤﨑さん)

ゴルフがなかったら今は“生ける屍”になっていた

 ゴルフ歴40年。常にエージシュートを目標にしている赤﨑さんにとって、普通にラウンドするだけのゴルフは意味がないと考えたのかもしれない。ともかく日常生活での不便さと引きかえにエージシュートに挑戦し続けたいとの情熱が今日の復活劇を生んだのだった。

 ちなみに赤﨑さんは、11月5日現在のエージシュート回数が通算778回。ホームコースはゴールデンパームCCと祁答院GC(いずれも鹿児島県)で、シニアチャンピオンを祁答院GCで7回、グランドシニアチャンピオンを同コースで4回、ゴールデンパームCCで1回取っているほか、ホールインワンを通算3回記録している。

 それにしても赤﨑さんは腱板断裂後の一時期、ドライバーの飛距離がガクンと落ちたのに、今また飛距離が戻ってきて、スコアは以前にも増してよくなったという。その秘訣は何なのか、次回、赤﨑さんの自己分析も交えて紹介しよう。 

*)次回(11月18日公開)は、『クラブに仕事をさせれば、82歳でも飛距離は取り戻せる!』をお届けします。ぜひ、ご覧ください。

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