日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > スポーツ・エクササイズ  > 現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」  > シングルプレーヤーたちがたどる「老い」の苦労  > 3ページ目
印刷

現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

シングルプレーヤーたちがたどる「老い」の苦労

第3回…80歳までモチベーションと体力をどう保つか【菅丈夫さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

「ショートゲームを磨くように切り替えました」

 現在、菅さんのドライバーの飛距離は220~230ヤード。全盛期の280ヤード前後に比べると50ヤード以上は落ちたが、そのことについてはもう達観しているそうだ。 

 「飛距離が落ちたのは65歳を過ぎたころと、70歳代に入った直後でした。1年ごとに4~5ヤードずつ飛ばなくなった。最初の頃は愕然としたけれども、飛ばなくなったのは仲間も一緒ですし、仲間と比べるとまだ私のほうが飛んでいるから、それで自分に折り合いをつけて、ショートゲームを磨くように切り替えました」(菅さん)

 とはいえドライバーをかっ飛ばして全ホール、パーオン(規定の打数よりも2打少なくグリーンにボールが乗ること)が当たり前だった菅さんにしてみれば、3打目のアプローチが残ること自体、戸惑うこともあったに違いない。以前、この連載に登場してもらった91歳のエージシューター植杉乾蔵さん(関連記事:「 エージシュート1300回、“球磨の怪物”は91歳!」)の言葉を借りれば、「若い頃はほとんどパーオンしていたから、私自身も寄せのアプローチが下手なんですよ」ということなのだろう。

試行錯誤の末にパットは逆グリップで打つようにした。菅さんをはじめとするエージシューターは常に創意工夫を忘れない。
[画像のクリックで拡大表示]

 もし菅さんが同じ思いを抱いているとしたら、これもまたトップアマだった人ならではの悲劇(?)ということになるのかもしれない。

エージシュートがでやすい80歳過ぎまでどう続けていくか

 だが、菅さんの名誉のために付け加えておくと、多くのエージシューターを見ていると、70歳代のときにエージシュートを頻繁に達成しているわけではない。特に70代前半ともなれば、ほぼパーで上がる必要がある。仮に75歳だったとしたら、3オーバーしか許されないのだ。加齢とともにドライバーの飛距離は落ちてパーオンの確率は低くなり、それをアプローチでカバーしながらパーを重ねていくわけだが、毎ホール、寄せワン(ピンにボールをできるだけ寄せてワンパットで決めること)ができるはずもなく、ときにはボギーになる。70歳代のエージシューターが少ない理由はこうしたことによる。

 一方、70台でラウンドできる力量を維持していければ、80歳を過ぎて自ずとエージシュートは達成できるようになっていく。大切なことは、80歳になるまでゴルフに対するモチベーションを下げず、いかに体力を維持し続けることができるかだ。

 菅さんの素晴らしさは、エージシュートの達成はもちろんだが、シングルプレーヤーの次なる目標を設定したことにあった。それは一体どんな目標だったのか? 次回、菅さんが掲げた壮大な計画について紹介しよう。



*)次回(9月17日公開)は、『55歳で思い立ち、掲げた目標は「47都道府県ゴルフ場制覇」』をお届けします。ぜひ、ご覧ください。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.