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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

練習は365日、ハンデ取得後2カ月でシングルに!

第1回…きっかけは妻のひと言、35歳でゴルフと出合う【菅丈夫さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

 菅さんが磯釣りに夢中になっていた昭和40年代前半といえば、田中角栄内閣の誕生による「日本列島改造ブーム」で全国各地にゴルフ場が造成された時代。ゴルフ界はジャンボ尾崎や青木功らが中心選手としてトーナメントで活躍し、日本に第2次ゴルフブームが沸き起こった頃である。そうした中でも菅さんは、ゴルフには全く関心が向かなかったという。

 「いや、それだけ磯釣りのほうがめちゃくちゃ面白かったんですよ。全国の磯釣りの名所にはほとんど行きました。釣り場によっては磯渡しの船をチャーターして行きますから、お金はゴルフよりもかかる。でも3~4キロクラスのイシダイがかかったときの手ごたえ、興奮の度合いは、ほかの遊びでは到底味わえませでしたね」(菅さん)

ゴルフを始めるきっかけは妻からの薦めだった

 ところが、その磯釣りに対して奥さんからストップがかかった。

 「磯釣りで波にさらわれたという事故が報道され、その記事を見た妻が危険だから止めてほしいと。止めてもいいけど、その代わりに何をしようかと言ったら、妻のほうからゴルフはどうなのということで、じゃあ陸に上がるかと。それで釣りはきっぱり止めました」(菅さん)

 菅さんは、早速、会社の近くにあるスポーツ店でクラブのハーフセットを購入し、翌日、店主に頼み込んでコースに連れて行ってもらった。

 「たしか千葉廣済堂CCだったと思いますが、スコアは72・68の140。いきなりコースに出ての成績だから、良いのか悪いのか自分ではわからなかったけれども、一緒に回ったスポーツ店の店主はハーフ47で、それがすごく上手く見えたのを覚えています。それと同時に、たくさん叩いたのが悔しくて、絶対に上手くなってやるぞと思いましたね」(菅さん)

愛用のクラブは、ドライバーがテーラーメイド「GLORE」のSシャフト、3W、5W、U(ユーティリティ)は19度でホンマ「BERES」のRシャフト。アイアンはホンマ「TOUR WORLD」のRシャフト。シャフトはすべてカーボン。パターはオデッセイ。
[画像のクリックで拡大表示]

 とはいえ、最初のうちは遊びのゴルフで、スコアも100を切ったり、切らなかったりのどこにでもいるアマチュアゴルファーの1人だった。

 「そう。はじめた頃はそんなに夢中にもなっていなかった。というか、ショットもパットも思い通りにならないから、ただ飛ばして楽しむだけのゴルフでした。最初から飛距離だけはあった。たまにしか当たらないけど、パーシモン(*1)で280ヤード近く飛んでいたから、それが楽しくてコースに出ていたようなものです」(菅さん)

 菅さんの出身校である北海道・浦河高校では、野球部の正捕手でスラッガーとしても鳴らしていたから、飛ばす技術は先天的に持っていたのだろう。

(*1)ドライバーやフェアウェイウッドなどのヘッドとして使われていた柿の木を使ったウッドクラブのこと。現在はメタル、カーボン、チタンなどの金属製素材が主流となったため、一部の愛好家を除いて、使われることはほぼなくなっている。

ハンデ18から2か月後には8のシングルに

 そんな菅さんが真の意味でゴルフに目覚めたのは、2年後にホームコースの東名厚木CCでハンデキャップを取り、月例競技に参加するようになってからである。

 「ホームコースの会員権はゴルフを始めた直後に購入していましたが、遊びのゴルフだからハンデキャップはなかった。そうしたら、あるとき一緒に回った人から『ハンデを取って月例競技に参加するともっと楽しいよ』といわれて取得したのです。初めて付いたハンデが18でしたが、取得したすぐ翌月の月例競技に参加したらスコア78で回って優勝した。グロスして12アンダーの優勝です。それでハンデが改正されて10になり、さらに翌月の月例競技に出たらスコア75で回って、グロス7アンダーでまた優勝。これでハンデが8になったんです」(菅さん)

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