金子さんは、そんな行動力を母親から受け継いだという。
「最近思うのですが、健康に暮らせるというのは、親から受け継いだDNAが7~8割を占めていて、自分の努力は1割程度ではないかと。父親は47歳で亡くなりましたが、母親は90歳まで生きて、亡くなる直前までよく動いていた。その母のDNAを私は受け継いでいるのだと思います。健康な体に産んでくれたことを感謝していますよ」(金子さん)
ついでにいえば、ゴルフの上達にもDNAが関与しているのではないかと、金子さんはいう。
「これは『好きこそものの上手なれ』という親の姿勢から受け継いだDNAです。好きだから続けられる。続けたいから健康にも気をつけ、いい友達を大切にしようと思う。好きであること、そして達成しやすい目標を持つこと。この2つがゴルフの上達に欠かせないように思いますね」(金子さん)
目標は80歳までにエージシュート100回
そんな金子さんに、改めて今後の目標を語ってもらった。
「リタイアする時に立てた目標はほとんどクリアしたので、今考えていることは、関東グランドシニア選手権出場を10回連続まで伸ばしたいですね。次に、エージシュート。短期目標としては今年中に通算50回を目指し、中期目標としては80歳までに100回に到達したいと思っています」(金子さん)
エージシュートが70歳を過ぎたゴルファーたちの生き甲斐、そして健康維持のために、いかに大きな役割を果たしているか。それは、金子さんの姿を見れば、もはや多くを語る必要はないだろう。
<了>
