リーマンショックのときも「なんとかなるわ」
5番目の能天気に構えるは、もともと深刻に考えないタイプだったという。
「株をやっていると、リーマンショックのときは大変だったんじゃないといわれますが、なんとかなるわと考えていました。そんなに金をつぎ込んでいるわけでもないし、そのうち戻るだろうと。ゴルフも一緒です。シニア選手権などのマッチプレーも、15~16番までに並んだら、あとは体力勝負だからなんとかなると思っていると、その通りになる。そんなものだと思っています」(金子さん)
6番目の食事はなんでも程よく食べるも、その通りに実践している。
「たくさんは食べないけれども、家内が作ってくれたものは、何でも万遍なく美味しくいただいています。現役サラリーマン時代は家庭をすべて妻に任せっ放し。リタイアしてからはゴルフ三昧のわがままジジイなのに、朝早いスタートのときも文句一つ言わずに朝食を作って送り出してくれる。私が気楽にエージシュートに挑戦できているのも家内の存在があったればこそ。本当に感謝してもしきれません」(金子さん)
一番大事なのは、「マメに動くこと」
そしてもう1つ、大事なのが7番目だという。
「運動は根を詰めず“ちんたら”とやる。これはその通りですが、ゴルフでこれをやるとスロープレーになりかねない。だから気分はちんたらでも行動はてきぱきとやる。また根はつめないけれども、マメに動くことは大事だと思って普段から心がけています。畑仕事も、庭木いじりも気付いたときにさっと済ませて明日に延ばさない。そうしておけば多少能天気にやっていても、なんとかなると思っているんです」(金子さん)
そう。歳をとってからの健康維持で大事なのは、マメに動くことだろう。エージシューターは総じてマメというのが、これまで取材した人たちに共通している。金子さんも例外ではない。昨年の流行語ではないが、「いつ、やるか?」「いまでしょう」を心がけているかのようだ。