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現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

社長の座と引き換えに、58歳から始めたゴルフライフ

第1回…ゴルフ未経験の銀行マンがエージシューターになるまで【金子勝男さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

「われわれが日本経済の屋台骨を支えているのだ」

 就職先は旧財閥系の大手信託銀行だった。当時、大手の銀行には指定校制度があった。誰もが入社試験を受けられるわけではなく、銀行側が指定した学校の生徒のみが受験できるというものだ。当然、高校側は選り抜きの優秀な生徒だけを送り込んだ。そういう意味で金子少年は、もともと優秀な生徒だった。

現役でバリバリの銀行マンだった頃の金子さん。躍動感あふれるスウィングにゴルフをする喜びが滲んでいる。
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 こうして大手信託銀行に入社したのが1957年。前年の経済白書の結びに記された「もはや戦後ではない」が流行語になり、戦後の復興景気が一段落した時期である。

 金子さんが入社した3年後には、「高度経済成長」を掲げた池田勇人内閣が誕生し、日本は右肩上がりの成長路線を突っ走り始めた。東海道新幹線や東名高速道路の建設計画がスタートし、用地買収が始まる。

 「その買収金を巡って、かつての都銀から信託銀行、地銀、信金までが入り乱れて預金獲得競争に走りました。一方では、家電や自動車の輸出が始まり、設備投資のための資金需要はいくらでもあった。私たちが一生懸命お金を集めれば、それが回りまわって日本の産業振興や経済発展の原資になる。われわれが日本経済の屋台骨を支えているのだという思いで、文字通り寝食を忘れて働きました」(金子さん)

 営業の最前線で働いていた金子さんの仕事は目が回るほど忙しく、大変ではあったが、楽しくもあり、生き甲斐にもなっていたという。働けば働くほど会社の業績が良くなり、給料やボーナスが上がっていく。新幹線や高速道路が開通して、人々の暮らしが1年ごとに豊かになるのが手に取るようにわかる。自分たちはその一翼を担っているのだとの思いが激務を支えた。毎日始業時間前には出勤し、帰宅はいつも夜10時ごろ。週末も、会社や顧客から呼び出されれば、スーツに着替えて駆けつける。それを誰もが当たり前のようにこなしていた。

 金子さんがゴルフを覚えたのはそんな時代である。

ゴルフのゴも知らないのに会員権を購入

 「君も必ずゴルフをするときが来るから会員権を買っておいたほうがいい、と会社の先輩に勧められて、ゴルフのゴも知らないのに中津川CC(神奈川県)のメンバーになった。ちょうど30歳のときでした」(金子さん)

 現在もホームコースとして通い続ける中津川CCの会員権を、金子さんはコースが開場する前から購入してメンバーになった。

 「初めてゴルフをしたのは会社のコンペで茅ヶ崎CC(神奈川県)に行ったときです。スコアはハーフで80いくつ叩いたと思うけど、そんなことよりとても感動したことを覚えています。真っ青な原っぱで白球を追う爽快感があまりにも鮮烈で、止まっているボールを思い通りに打てないことも、逆に負けず嫌いの自分に火をつけたのです。こんなに面白いスポーツはないと思いました」(金子さん)

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