「アイアンの距離は、何番で何ヤードとは決めていません」
91歳、現役エージシューターの植杉さんは、自分からは決して話さないが、ゴルフのことについて聞くと惜しげもなく自身がこれまで会得してきたスイングのコツ、いやゴルフの極意を教えてくれる。
「アイアンの距離は、何番で何ヤードとは決めていません。風向きや、グリーンの硬さ、受けグリーンかなど、そのときの状況と直感で、同じ130ヤードでも6IからPWまで使い分けます」
「パットで左に引っ掛けないためには、ヘッドアップをしないことが大事。カップにボールが入った音を左耳で聞くまでは顔を上げないようにしています」
「左足下がりのアプローチは、左足1本で立つとミスになりにくいですよ」
「真っすぐ飛ばす秘訣は、インパクトから先50センチを、フェースの面を返さずにターゲット方向に振り抜くようにする。私が心がけているのはそれだけです」
「つい夢中になってやり過ぎるので筋トレはしません」
ついでに日常生活の中で心がけている「ゴルフを長く続けるコツ」も紹介してもらおう。
まず、筋トレは一切しない。
「筋トレをやると、つい夢中になってやり過ぎる。やりすぎると逆に筋肉を傷めてしまうので、私は一切やりません」(植杉さん)。きっと身に覚えのある読者も多いだろう。
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- 加齢は防げません。でも老化現象は防げる