日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」  > 91歳が示す手本、「加齢は防げぬが、老化は防げる」  > 4ページ目
印刷

現役エージシューターの「山あり、谷あり、ゴルフあり!」

91歳が示す手本、「加齢は防げぬが、老化は防げる」

第4回…「好奇心」「向上心」「研究熱心」がエージシュートの源泉【植杉乾蔵さん】

 高橋健二=ノンフィクションライター

 筋トレをする代わりに、ラウンド前などに植杉さんがよくやるのがストレッチだ。大相撲の力士が四股を踏むような動き。両足を大きく開いて両手を膝に当て、そのまま腰を落としてから左右の肩を交互に内側にねじるストレッチだ。メジャーリーガーのイチロー選手が打席に入る前に行うルーティンといえば想像していただけるだろうか。

 さらに歩くときの姿勢にも気を遣う。植杉さんは大正生まれにしては大柄で、身長が165㎝もある。ちょっと気を抜くと猫背気味に歩いてしまうことが多い。そこを千枝子さんが厳しく指摘するのだ。

 「加齢は防げません。でも老化現象は防げる。首が前に出て、腰を曲げていると知らず知らずのうちに癖になるから、気をつけるようにというんですよ」(千枝子さん)

「年寄りを元気で長生きさせたければ、年寄り扱いしないこと」

 植杉さんがこれまでに出場した大会の主な戦績は、ふくしま国体(1995年)シニアB組で銅メダル(3位)をはじめとして、全九州クラブチャンピオンズゴルフ大会(1987年)のシニア部、九州シニア・グランドチャンピオン大会(1997年)のグランドシニア部、九州スーパーグランドシニア選手権大会(2003、2008、2012年)など、いくつもの優勝を飾っている。また、2つのホームコースでのクラブチャンピオンも合計17回という実績もある。それらすべてが60歳以上になってからの「シニア」「グランドシニア」の大会だというのがいい。ゴルフは年齢に関係なく楽しめることから「生涯スポーツ」の代表と称されるが、それを植杉さんは身をもって示している。

 果たして今後、植杉さんの記録を塗り替えるゴルファーが現れるかどうか。もし、植杉さんのように90歳を過ぎた人たちが、元気にゴルフを続けられることが当たり前になっていれば、日本は来る高齢化社会を憂うばかりではなく、スポーツを通じて健康長寿を謳歌できる真に豊かな健康大国、そして「ゴルフ大国」に変わっていけるような気がするのだが…。

植杉さんは昨年マイカーを新車に買い替えた。今も奥さんを助手席に乗せ高速道路を吹っ飛ばして各地の大会に参加している。
[画像のクリックで拡大表示]

 次に綴る千枝子さんの言葉は、至極名言だろう。

 「年寄りを元気で長生きさせたければ、年寄り扱いしないことです。危ないから運転はダメ、火を使う台所仕事はやめなさいといって仕事を取り上げると、年寄りはどんどん老け込んでいく。全部自分でさせて年寄り扱いしないことが、ゴルフも人生も、いつまでも元気に生き生きと楽しめるコツだと思っているんですよ」

 植杉さんは91歳になった昨年、クルマを新車に買い替えた。愛車は必ず自分で運転し、九州各地で行われる大会には高速道路をふっ飛ばして行く。



<了>

先頭へ

前へ

4/4 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

  • 早期発見、早期治療で治す「大腸がん」 適切な検査の受け方は?

    日本人のがんの中で、いまや罹患率1位となっている「大腸がん」。年間5万人以上が亡くなり、死亡率も肺がんに次いで高い。だがこのがんは、早期発見すれば治りやすいという特徴も持つ。本記事では、大腸がんの特徴や、早期発見のための検査の受け方、かかるリスクを下げる日常生活の心得などをまとめていく。

  • 放置は厳禁! 「脂肪肝」解消のコツ

    人間ドック受診者の3割以上が肝機能障害を指摘されるが、肝臓は「沈黙の臓器」だけあって、数値がちょっと悪くなったくらいでは症状は現れない。「とりあえず今は大丈夫だから…」と放置している人も多いかもしれないが、甘く見てはいけない。肝機能障害の主たる原因である「脂肪肝」は、悪性のタイプでは肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が破壊され、やがて肝硬変や肝がんへと進んでいく。誰もが正しく知っておくべき「脂肪肝の新常識」をまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.