「コースを歩くことが一番のトレーニング、健康法です」
またラウンド中は、必ず両膝にサポーターをつけて歩く。高齢者に多い腰、膝の関節を傷めないようにするためだ。むろん、ラウンド中は乗用カートがあっても極力、歩く。
「歳を取って、足腰が弱くなったからゴルフがダメになったという人が多いけど、私に言わせればゴルフをしないから足腰がダメになるとです。私はほとんどカートに乗らずに歩いてラウンドします。だから特にウォーキングなどはしない。コースを歩くことが私の一番のトレーニング、健康法になっとっとです」(植杉さん)
水分補給の習慣を徹底、寝室には“簡易移動トイレ”も
次に、気をつけているのがラウンド中の水分補給。植杉さんのラウンドに同行する千枝子さんは常に4本のペットボトルを持参する。ビタミン系とアミノ酸系のスポーツドリンク、電解質系のミネラルウォーター、そしてお茶。
「ビタミン系は午前中に飲み、アミノ酸系は午後疲れてきたときに飲みます。市販のスポーツドリンクは糖分が多いので、両方とも水で倍に薄め、そこに塩を一つまみ加えたものを持って行きます。ラウンド中は2ホールごとにティグラウンドに立つ前に一口飲む。脱水症はのどが乾いてからでは手遅れになる危険性があるので、のどが乾いていなくても飲むよう習慣付けているのです」(植杉さん)
千枝子さんによれば、脳梗塞や心筋梗塞などの血管アクシデントは、脱水症状が引き金になることも多く、高齢者は特にまめな水分補給が大事だという。脱水症の予防は夜も同じで、水分補給も兼ねて就寝前に牛乳を飲むことに加えて、枕元にペットボトルの水を置いて寝る。夜中に目が覚めたとき、朝起きたときなど、ベッドから出る前には必ず水を飲む習慣にしている。
