日経グッデイ

深い呼吸はカラダを変える

呼吸筋ストレッチで胸と背中を刺激、美しい姿勢に

呼吸筋は“美姿勢筋”! 猫背を解消して若々しさを取り戻す

背中や首をグ~ンと伸ばすストレッチでは、息を吐くのが鉄則。しかし、吐くだけじゃない「吸いながら」行うストレッチが登場! 「吸う」ときに働く筋肉を「吸いながら」ストレッチすれば、呼吸にかかわる筋肉に驚くほど弾力性が生まれるという。呼吸が深くなるのはもちろん、姿勢も良くなる医師考案の“呼吸筋”ストレッチ。あなたのカラダが即効、若返る!

胸や背中にある吸息筋をストレッチして美姿勢に!

 呼吸にかかわる筋肉の弾力性を高めることで、若々しい体を手に入れられる「呼吸筋ストレッチ」。考案した医師で、東京有明医療大学の本間生夫教授は、「ポイントは、2つ。吸う筋肉は吸いながら、吐く筋肉は吐きながら伸ばすこと」という。従来のストレッチとちょっと違うのだ。

 「呼吸筋には、吸う筋肉(吸息筋)と吐く筋肉(呼息筋)がある。吸うときは“吸う筋肉”がじわじわと収縮する。その収縮した“吸う筋肉”をグ~ンと伸ばすのが、このストレッチ。こうすると、筋肉の弾力性が格段に高まるため、呼吸が楽に深くなります」と話す。

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 まずは上の“吸いながら”伸ばすストレッチを試してほしい。吐くのと違って、胸や背中にある“吸う筋肉”がぴーんと張るのを実感するはずだ。

 実は、姿勢を保つ重要な筋肉、脊柱起立筋も“吸う筋肉”。だから、このストレッチで、姿勢までみるみる若々しくなる!

呼吸筋ストレッチで若返るワケ

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呼吸筋には、「吸息筋」と「呼息筋」の2つがある

 呼吸筋は、息を吸うために肺を取り巻く胸郭を膨らませる「吸息筋(きゅうそくきん)」と、息を吐くために胸郭を縮ませる「呼息筋(こそくきん)」の2つがあり、肺を取り巻く胸郭のまわりに、合わせて20種類以上ある。主に、吸息筋は胸の上部に、呼息筋は下のほうに集まる。

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呼吸がたちまち楽になる胸の「吸息筋ストレッチ」

 内肋間筋は呼息筋だが、上のほうは例外で吸息筋。「胸の上部の筋肉は、脳の情動と密接。ここを伸ばすと心も安定。胸が持ち上がり姿勢も良くなる」(本間教授)。

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猫背解消、美姿勢になる背中の「吸息筋ストレッチ」

 吸う筋肉であり、抗重力筋でもある脊柱起立筋をストレッチして、美しい姿勢に。「姿勢が良くなると、体幹もきちんと働く」(本間教授)。背中の凝りも取れる。

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 次回は、首と肩の「呼吸筋ストレッチ」を紹介します。


(写真:窪徳健作/イラスト:三弓素青/モデル:殿柿佳奈)

本間生夫さん
東京有明医療大学 副学長 教授
本間生夫さん 昭和大学名誉教授。医学博士。東京慈恵会医科大学卒業。1986年より昭和大学医学部第二生理学教室教授。専門は呼吸神経生理学。著書に『呼吸を変えるだけで健康になる』(講談社+α新書)など。

(出典:日経ヘルス2013年7月号)