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もしかして五月病?と思ったら

「部下が五月病かも」と思ったとき…3つの対処法

第3回 求められる「適度な距離感」と「軽いアドバイス」

 柳本 操=フリーライター

五月病の部下への接し方【2】部下も苦しんでいることを理解しよう

部下もメンタル不調に悩んでいることを理解しよう。(©Helder Almeida-123rf)

 メンタルレスキュー・インストラクターの下園壮太さんは、「まずは、五月病の部下が陥っている3つの難しさについて理解をすることが大切」と言う。

 まず、1つ目が、「本人も、メンタル不調の悪循環に悩んでいる」ということ。

 たとえば、右脚をケガすると右脚をかばって歩く左脚まで次第に痛くなり、動けなくなって全身の活動レベルが低下する。これは、体がダメージを負ったときの悪循環だ。

 「心のダメージの場合には、こういったダメージの波及効果がさらに大きくなるのが特徴です。不安が強いとき、自信をなくしたとき、人は焦り、自分が周囲から攻撃を受けないように、無意識のうちにイライラすることによって人を遠ざけようとします。また、わっと相手を攻撃することで一瞬、気持ちがすかっとしたように感じると、どんどん人を攻撃するようになる。そうやって自ら周囲の援助の手をふりほどいていくためにストレスを増やしていき、疲れ果ててうつ状態になり、ある日会社に行きたくなくなってしまうのです」(下園さん)

 もう一つは、「“優等生”ならではの未熟さがある」ということ。成績優秀な人は、幼いころから「なにか自由に、やりたいようにやってみたい」という思いをつぶされ、「言われた通りにやる」ことこそ最良、と教えられて育っていることが多い。だから、「自分が失敗しないためには、誰かに教えてもらうのが一番正しい」と思っている。

 「こういった人は、人に負けてはならないとか、一回でできるようにならなくてはならない、という思い込みも強いので、あなたのやり方でやってみなさい、などといきなり自由作文を書かされるとパニックになってしまいます。新たな職場という環境になじむまでに、こちらが思うよりも長く時間がかかるということも理解してください」と下園さんは言う。

 最後の1つが、「コミュニケーション力が未熟である」ということ。近年若い世代に普及しているLINEなどのSNSでは、すぐに返事をすることが優先され、スタンプなどできるだけ短い会話のやりとりが多用される。そんな会話に慣れてきた新入社員は、相手と面と向かっての会話や間合いを読み取るトレーニングを受けていないので、相手との関係に不協和音が発生したときにスムーズに修復する技術も持ちあわせていない。「なんでもう一言がいえないんだ」「どうしてこの言葉の意味がわからないんだ」とイライラするかもしれないが、悪意があるのではなく、その技術がない場合も多いのだ。

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