せり出した腹を引き締めたい人は、体のコア(体幹)の力を高めよう。人気グループのEXILEの公式トレーナーで、プロのアスリートたちも指導する、吉田輝幸さんのサイクルトレーニングを紹介。今回はその第1回。体の「前面」からコア(体幹)にアプローチします。
コア(体幹)を鍛えて体の土台を作る
「コアトレーニング」と聞くと、プロのアスリートが実践する難しいメソッドだと思うかもしれないが、メタボが気になる人にこそ最適なエクササイズなのだ。
有酸素運動などの強いトレーニングで鍛える筋肉が家の「外壁」だとすれば、コアトレーニングは家の「土台」になる筋肉を鍛えることにあたる。
「体のファンダメンタル(土台)を強くすることは、体を動かす能力も底上げする。引き締まった腹を維持するにも必要」とは、パーソナルトレーナーでPCP代表の吉田輝幸さん。吉田さんのメソッドによって、体の「前面」「側面」「背面」からコアにアプローチしていこう。
コア(体幹)ってなに?
エクササイズの用語の一つに、「コア(体幹)」という言葉があるが、その定義は実はあいまいだ。
一般的には腹腔部分にある筋肉群を指すことが多い。今回、吉田さんによるコアへのアプローチは、肩から骨盤にかけての骨格全体(ファンダメンタル=土台)をコアと考えて、3つのメソッドで鍛えていく。
鍛えるのはココ!
体の前面にあるコア(体幹)に働きかけて、安定した骨格の土台を作る。コアを構成する深層部にある筋肉を、動かしやすい大きな筋肉と連動させながら鍛えていく。
まずは「ドローイン」で胸郭を大きく動かす感覚をつかんだら、胸前の大胸筋や腹部の腹横筋、股関節の前部につながる大腿四頭筋のエクササイズに進む。
体の前を動かしながら、背面の「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」や「大殿筋(だいでんきん)」も刺激してくれる。
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- 体の前面を動かし、コアにアプローチ!