レベルアップ練習
ラウンド側に追い込まれた体勢で攻撃するのは難しいですが、ある程度コースが予測できたり、体勢が十分であれば跳びついて仕掛けることも可能。守備の意識だけではなく、ラウンドから攻撃する意識も持ちましょう。
Case: クリアーの質によって ラウンドの入り方を考える
ケース・バイ・ケース 「低いロブやドリブンクリアーに跳びつく」
ドリブンクリアーやおっつけ(アタックロブ)など、低くて速い球筋の場合は、カウンターをねらえるチャンスです。ラケットを伸ばして手が届くギリギリの高さであれば、思いきってジャンプして跳びついてみましょう。速いタッチで返球すれば、相手の体勢が整う前に攻撃できるため、ミスを誘うことができます。注意したいのは、打った後に体が流れてしまうので、次の反応が遅くなってしまうことです。簡単にレシーブされると苦しい状況になるので、相手の体勢や球筋を見ながら攻撃の判断をしてください。
指導者の本気度
小学校から社会人になるまで、私は多くの指導者に出会いました。小・中学校ではバドミント ンの楽しさを教わり、高校では練習の厳しさや勝つことへのこだわりを学びました。
とくに高校は指導者の方が「優勝しなければ意味がない」という考え方で、小・中時代とはまったく逆でした。それまでの私は自分の限界を決めてしまう性格だったので、高校に入って新たな世界への扉を開けられたと思いますし、それが大人になって生きてきたかな…とも思います。
指導者によって教え方も考え方もさまざまですが、よい指導者に共通するのは、みんな「本気」だということ。たとえば高校の指導者でも、未経験者だけど練習に毎日に来る顧問の言葉と、経 験者なのに普段の練習に来ないで、試合のときにガミガミいう人の言葉では、まったく重みが違いますよね。中・高生になると、指導者のそういった気持ちを読み取りますし、それによってモチベーションも大きく変わってきます。
指導者として技術や経験も大事ですが、まずは子どもたちに対して本気で応援する気持ちを持ってほしいですね。
(写真:BBM、取材・文:佐々木和紀、協力:三上亜希[旧姓・赤尾])

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