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バドミントンを楽しく学んでうまくなる! 小椋久美子の基本レッスン

練習に対する考え方

第1回 バドミントンの魅力は「駆け引き」。自信は練習でつける。

 バドミントン・マガジン(ベースボール・マガジン社)

練習ための練習ではなく、試合のための練習を!

 「バドミントンの魅力とは?」と聞かれたら、いまなら「駆け引き」と答えます。でも、中学・高校でそこまで考えたことはありません。ただ来た球を感覚だけで打っていました。もしも中学や高校のとき、一球一球に自分の意思を込めて打てることができれば、もっとバドミントンがうまくなったと思うし、楽しくなったと思うんです。

 実際に、いまの中学・高校のトップ選手というのは、みんなシャトルに自分の気持ちを込めています。「スマッシュをこのコースに打ったら、相手はこのコースに返してくるから…」と、2球、3球後のことを考えているんです。そういう話を聞くと、トップ選手ではなくとも、感覚で打つよりも考えて打つことを大切にしてほしいと感じるし、練習から取り組むべきだと思います。

 「この場面ではこういうやり方もある」「ここにきたら、こうやって返そう」と、ノックでもパターン練習でも意思をシャトルに加えていれば、プレーの幅はもっと広がるはずです。感覚だけでは限界があるからこそ、考えることを練習からやってほしいなと思います。

 最後に。ひとつでも多く試合で勝つためには、練習に裏付けされた自信を持つことが大切です。自信は試合に必要なメンタル要素ですが、その自信をつけるには、やはり練習が一番。普段の練習を練習で終わらせるのではなく、「試合のため」を意識してほしいですね。

 これができるようになると、もっとレベルアップできるはずです。次回からは、そういった面を含めた技術・練習方法などを紹介していきます。ぜひ、楽しみにしていてください!

Off Court Column 初タイトルは「練習」のおかげ

 私の初めての全国タイトルは全日本総合です。この大会で私はシングルスに予選から出場したのですが、社会人1年目だったので、まさか優勝できるなんて思っていませんでした。そもそもの目標が予選突破でしたから。

 正直、勝てたのは運と勢い。それに、背負うプレッシャーがなかったのが一番だったかもしれません。それでも、チームのライバルや準決勝で対戦した米倉さん(加奈子・元アジア大会金メダリスト)に勝つことができたのは、やはり練習の成果だったと思います。

2002年全日本総合のシングルス 優勝は、社会人1年目で手にした自身初の全国タイトル
2002年全日本総合のシングルス 優勝は、社会人1年目で手にした自身初の全国タイトル
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 当時は谷内貴昭さんと井田貴子さんがコーチをされていましたが、選手一人ひとりに合わせた指導をしてくれたんですね。私の場合は体が大きく跳躍力もあったので、その体格を生かしたパターン練習を考えてくれたり、自主練にもよく付き合っていただきました。

 米倉さんとの対戦では、試合前日のビデオ分析がバチッとはまったのが勝因のひとつですが、これは大会前の練習があったからこそなんです。その試合のためだけの練習ではありませんが、日々の細かな練習があったからこそ、翌日の試合で対応でき、さらに勝利につながったわけです。練習が試合につながって勝てた…と実感した試合でもありました。

 ちなみに、この全日本総合1週間前、私は国体に出場しました。そこで松田友美さん(元日本代表・ヨネックス)と対戦したのですが、その試合は完封に近い点数でボロボロの敗戦…。それから全日本総合までの短い間、私の心が路頭に迷っていたのは、いうまでもありません(笑)。

(写真:BBM、取材・文:佐々木和紀)

小椋久美子(おぐら くみこ)さん
小椋久美子(おぐら くみこ)さん バドミントン元五輪代表。スポーツインストラクター。四天王寺高を卒業後、三洋電機に入社し、02年全日本総合シングルス優勝。その後は潮田玲子とのペアで全日本総合5連覇、07年世界選手権銅メダル、08年北京五輪8強などの好成績を残した。10年に現役を引退。現在はジュニアを中心としたバドミントンの普及活動を行なっている。
この記事は、ベースボール・マガジン社「バドミントン・マガジン」からの転載です。

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